家にいる時間が長い間に、収納を整えておきたいもの。ただしそのとき、母親だけに使いやすい収納を追求するのはNGです。すっきりを持続するためには「家族みんなが片づけやすい」収納にすることが大事。
ここでは整理収納アドバイザーの七尾亜紀子さんに、気をつけるべきポイントを教わりました。
レベルの高い収納を、家族に押しつけないよう注意!
自分にとっては簡単にできる収納法でも、夫や子どもには難しい場合がよくあります。独りよがりな収納を家族に押しつけていても、片づかないうえに、家族仲までギスギスに…。そんな事態にならないよう、よくあるNGをインプットしましょう!
●【NG】収納グッズが子ども目線じゃない
以前は、かさばるオモチャも入るフタつきの深いケースを使用していたという七尾さん(写真1枚目)。
「見た目もかわいいと思っていたんですが、中身が見えないので、子どもがオモチャを探そうとして全部ひっくり返すことに。収納量の多さがあだになりました」
【これで解決!】中が見える浅いボックスにチェンジほとんど遊んでいなかったオモチャを手放して、よく遊ぶものだけを厳選。残ったオモチャはキャラクター別など子どもにわかりやすく分類して、浅めの箱に収納。ひと目で中身がわかることが子どもにとっての使いやすさにつながります。
「遊びたい箱だけを持ち出すので、床全面にオモチャが広がることがなく、片づけが簡単になりました」
●【NG】難易度の高いしまい方を強要
『子どもの服が脱ぎっぱなし』『学校のものが床の上に出しっぱなし』という場合は、ママが決めた収納法が子どもには難しいのかも」
難易度が高いと、子どもは片づけが面倒になり、ものが放置されやすくなります。
【これで解決!】放り込むだけ&床置きOKにしたら、片づけ習慣が定着「わが家の場合、子どもには、上着をハンガーにかけて戻す…というのが難しかったみたいで」
そこで、オープン棚にカゴを置いた投げ込み収納にしたところ、出しっぱなしがなくなりました。
「上着はかけるもの、ランドセルは学習机のイスの下にしまうもの…そんな固定観念にとらわれていないか考えてみましょう」
床に座って子どもが持ち物を入れ替えるので、教科書や給食セットは座ったまま手が届く低い位置に。