引き出しの奥に思い出の品をしまっている方も多いのではないでしょうか? ここでは「写真アルバムの整理」を始めたエピソードをご紹介。元祖節約主婦としても知られるカウンセラーの若松美穂さんに、アルバムの片付けをとおした家族の反応や、心の変化を伺いました。
すべての画像を見る(全6枚)気になっていた「写真アルバム」を整理。家族の反応は?
コロナ禍から続けている片付け。いったん片付けたから終わり! というわけではなく、気がついたときやあき時間にも少しずつ行っています。
そのなかでもずっと気になっていて、いつか手をつけたかったアルバムの整理。今はスマホなどで撮った写真をデータにまとめる方がほとんどだと思います。ですが、私たちが結婚した頃や子どもたちが幼い頃は、現像した写真をアルバムに綴(とじ)るのがメジャー。
家にたくさんあるアルバムを厳選するため、「これがあなたの分」とそれぞれ数冊を娘たちに渡せるくらい冊数を減らすのが理想でした。
●アルバムを処分するつもりが…家族からまさかの返答
ところが、その話を家族にすると予想外の反応が返ってきました。
「しまう場所がなくて困っているなら、片付けてもいいと思う。でも、アルバムの置き場所は決まっていてスペースもあるのだから、そのままでもいいんじゃない?」
震災でアルバムをなくした母も、覚えているつもりでも記憶は薄れていくもの。あせらなくてもいいのでは、と話していました。
アルバムの汚れや並び順から整理することに
家族の言葉でそうか、と視野が広がりつつ、並んだアルバムを確認することに。見てみると、汚れや並び順などのいくつか気になる点がありました。まずは、その掃除や片付けにとりかかることに。
(1) 長年移動させていないアルバムが汚れていることも。ケースをふいてきれいにします。
(2) アルバムの背面に、いつどこで撮った写真か書いてはあるものの、ボールペンの字が薄れて見えなくなっていました。ひと目で見やすく、選びやすくするため、油性ペンで大きく書き直し。
(3) 皆がアルバムを取り出して見るにつれて、順番に乱れが生じていました。掃除や整理をしつつ、少しずつ年代順に並べ直しました。
●当時の様子や他界した人たちとの会話を振り返った
片付けとは少し話がずれますが、アルバムに目を向けてよかったこともあります。母の言葉どおり、「こんなところに行ったかしら?」と覚えていないところが結構あって驚いたのです。同時に、いろいろな場所に遊びや泊まりに行っていたことも再確認。
また、アルバムにつけたコメントで当時の様子や他界した人たちを思い出したりと、すてきな時間にもなりました。