子どもを中心に大人気のゲーム「マインクラフト」。アイデア力や空間把握能力などが試される同ゲームですが、上手にプレイするうえで、じつは欠かせないのが計算力。そこで、『秒速で解ける! マインクラフトで学ぶ魔法の2ケタ計算術』(扶桑社刊)などの監修者である魔法の計算術・講師のタカタ先生に、マイクラにも活用できる暗算トレーニングを教えてもらいました。

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2ケタの計算は大変 ※画像はイメージです
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マイクラの世界を通じて、子どもが算数ファンに変わる!

YouTube番組「世界一楽しい&分かりやすい数学授業」をはじめ、算数が不安な子どもでも算数ファンに変えてしまう情報発信を行っているのが、数学教師のタカタ先生。彼いわく、一瞬で2ケタ同士の計算を解いてしまう「魔法の計算術」は、大人気ゲーム・マインクラフトの攻略にも通じるところが大きいのだとか。

「魔法の計算術は、学校で習うひっ算とは違います。普通のひっ算でやれば、かなり時間がかかってしまう計算も、魔法の計算術を使うと暗算で簡単にできてしまう。なかには『なんでそんな計算方法がうまくいくんだろう?』と疑問に思うようなものもありますが、マイクラのブロックをイメージしながら計算すると、まるでマイクラで遊んでいるような感覚で、計算が楽しめる。だから、計算が好きになるんです」(タカタ先生、以下同)

また、魔法の計算術を学ぶことで、マイクラを攻略できるうえ、なおかつ学校の算数の勉強にも大きく役に立つはず。ならば、マイクラというモチベーションを通じて、楽しく2ケタ暗算をマスターしていきたいところです。

2ケタのたし算が一瞬でできる「魔法の計算術」とは?

とはいえ、一言に「魔法の計算術」といっても、その種類はいろいろ。そこで、今回は、すべての計算の基本となるスタンダードなたし算の計算術を教えてもらいました。

「2ケタのたし算を行う上で、ポイントはいくつかありますが、ひとつは一の位が0になるきりのいい数にして計算すること。この計算術を使うと2ケタ同士のたし算はもちろん、3ケタのたし算も一瞬でできるようになりますよ」

たとえば、19+38というたし算をモデルに、実際に解いてみましょう。

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ステップ1)どちらかの数をきりのよい数字にする

「19+38」という計算式のうち、どちらかの数字の一の位を「0」にする場合。19に1をたすと「20」になって、一の位が「0」というキリのよい数字になります。

もちろん、「19」ではなく、「38」に2を足して、38+2=40にしてもOKです。

ステップ2)もう一方の数から、同じ数を引き算する。

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19に1を足しているため、38から1を引きます。

その場合、計算式は38―1=37に。

ステップ3)ステップ1の数とステップ2の数をたす。

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19に1を足した「20」と、38から1をひいた「37」をたす。すると、「20+37」という式が成り立ち、答えは「57」に。繰り上がりのある1の位の計算をしなくてよいので、簡単に計算できます。