玄関で場所をとるもの、それは傘です。家族それぞれの傘が数本ずつ、さらに使い捨てのビニール傘まで…そうやって必要以上に置かれてしまうことも。

「そもそもひとりで何本もの傘をもつ必要はありません。基本的に“折りたたみ傘をひとり1本”でまかなえるのです」と語るのは、「ものが少ない暮らし」を提唱するミニマリストの本多めぐさんです。詳しく伺いました。

折りたたみ傘
ひとり1本の傘で節約にも
すべての画像を見る(全4枚)

傘の最適数は「ひとり1本」。さっそく玄関をチェック!

ルールを決めて傘の数を減らし、玄関をすっきりさせてみませんか。傘を減らすコツや、増やさない方法もご紹介します。

●壊れた傘や使わない傘を減らす

最初に、壊れている傘をチェック。骨組みが折れ曲がったり、ひどく汚れているなどの使えない傘を処分しましょう。1本くらいは出てくるはず。

また、ほとんど使わない傘があれば、そちらも処分対象に。デザインが気に入らなかったり、金属部分がサビついていたり、骨組みが弱くて壊れやすいなど、なにか理由があるのです。使わないもので玄関を狭くするのはもったいないですよね。この機会に思いきって手放しましょう。

壊れていても、お直しして使いたいくらい大好きな傘なら、修理に出すのも一つの手です。注意点としては、家族のものは勝手に処分せず、本人に聞いてから捨てましょう。

●折りたたみ傘をひとり1本持ち歩く

バッグと傘

基本的に、傘はひとりにつき1本あれば用はたります。体はひとつなのですから。そして、その1本は、折りたたみ傘をおすすめします。

その理由は、折りたたみ傘を持ち歩くことで、突然の天気の変化があってもすぐに使えるからです。天気予報を気にしなくてもよいですし、職場や学校の置き傘も不要になります。

傘カバー

ですが、折りたたみ傘は、たたんだときに、周りを濡らしてしまわないか気になりますね。そんな場合は、100円ショップや300円ショップに売っている、水分を吸い取るカバーがあれば解決します。バッグに入れたり、ほかの物と一緒に手で持ち歩くのも平気です。

傘を持ち歩くのは、かさばるし重いと感じる人もいるでしょう。でもじつは、最近の傘はコンパクトで軽量化が進んでいます。たとえば無印良品の軽量コンパクト傘は155g、アウトドアブランドでは100g以下の傘も。バッグに入れておいても気にならない範囲です。

●予備の長傘を1本。ビニール傘でもOK

長傘と折りたたみ傘

折りたたみ傘があれば困りませんが、念のため1本だけ、長傘を予備に置いておいてもいいですね。いざというときに、お客さまに貸すこともできます。家族で共有する傘は、男女兼用できるように落ち着いた色やデザインを選ぶのがコツです。

台風や大雨の日は、折りたたみ傘だけでは不安かもしれません。そんな時は、防災の備えも兼ねて、レインコートを準備するとよいでしょう。100円ショップでも手に入ります。

●そもそもビニール傘を増やさないコツ

ビニール傘を買う理由は、外出先で急に雨が降り、最寄りのコンビニや100円ショップで調達してしまったから、ですよね。

ということは、普段から折りたたみの傘を持ち歩くことが、ビニール傘を増やさない対策になるのです。また、コンビニ傘は1本500円もしますし、タクシーに乗るともっと高額。そんな予想外の出費を防ぐ効果も見逃せません。節約のためにも傘を持ち歩くのが解決策に。

今日は傘の減らし方と、増やさない方法を紹介しました。ルールを決めて、すっきりした玄関を目指してみませんか。