アプリやアナログの家計簿など、家計管理にもいろんなやり方がありますが、続かずに模索している人も多いのではないでしょうか。

節約の効果を上げるための便利で気軽な方法を、節約アドバイザーの丸山晴美さんに聞いてきました。

スマホひとつで管理が可能! もっとも手軽なアプリ家計簿

スマホアプリを使用しているイラスト
操作が簡単だから続く!家計簿アプリ
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レシートを撮影するだけで費目を分けながら金額を記録してくれるなど、便利な「家計簿アプリ」の登場で、これまで家計簿をつけるのが苦手だった人でも続けられたという声が多数。結果、ムダ買いが減ったりなど、効果を実感しているそうです。

「自分のお金の使い道が見直せるので、『出費のどこを減らせばいいかわからない』という人に効果的。細かい費目分けが苦手なら、『食費』『予備費』『その他』の3つでも問題ありません。それぞれ予算を決めて、アプリで使ったお金を確認しましょう。出費が自然に引き締まります」

●レシート撮影するだけで管理できる

スマホでレシート撮影

アプリにしてよかったという人からはこんな声も。

「レシートを撮影するだけなので、初めて家計簿が続いています。グラフで出費の増減を見て、増えたときは引き締めることも」(東京都・36歳)

●前年のデータを参考に予算が立てやすい

スマホアプリの画像

「前年の同じ時期、どのくらいお金を使ったかがひと目でわかって便利! 月ごとに無理のない予算を立てられます」(静岡県・29歳)

●ファイナンシャルプランナーもオススメの人気の家計簿アプリ

・Zaim

レシートを撮影するだけで、費目や金額を読み取ってデータ化。金融機関やカードのサイトと連携すれば、出入金も反映できます。

・マネーフォワード

金融機関やカードのほか、電子マネーやマイルも一括管理が可能。レシート撮影と簡単な入力で、家計や資産の内訳、推移を自動的にグラフ化。

やっぱりアナログ管理したい! 続けられる家計簿

便利な時代ではありますが、それでもアナログ管理がしたいという人も多いです。オリジナルで家計簿をつくったという人も。これらは、仕組みをシンプルにすればするほど、長続きするようです。

●1行家計簿

1行家計簿

お金を使った日に1行書くだけ。費目を分けることで、ムダチェックに効果が。

「1行だからつけるのも簡単。レシートを捨てるときにメモしています」(神奈川県・31歳)

●クリアファイル家計簿

クリアファイル家計簿

1日の予算2000円をクリアファイルに入れ、2000円ずつ財布に入れて使うシンプル家計簿。

「レジャー費などは別ファイルに入れれば、記録不要で管理できます」(神奈川県・37歳)

●ESSEの家計簿

ESSEの家計簿

毎年新年号の付録となっているESSEの家計簿は、月初めにお金の流れを整理して、手元の生活費を週予算で管理する方式です。

「使いすぎると翌週は意識して抑えるようになり、毎月黒字です」(静岡県・35歳)

・丸山さんのアドバイス

「どんな家計ワザもそうですが、家計簿も継続することで効果が出ます。続けられるならアプリでも紙の家計簿でもOKです。書くことが好きなら紙向き、簡単につけたいならアプリがおすすめ。いろいろ試してみて、自分に合った家計簿を見つけましょう」

財布を2つに分ければラクちん。“メイン財布”と“サブ財布”管理術

メイン財布とは別にサブ財布をつくり、2つの財布で予算を分ける方法もあります。たとえば、メイン財布に食費、サブ財布にそれ以外の予算を入れて管理すれば、「レジャー費が増えて食費がたりない」などの失敗が防げます。

「家計費をメイン財布に、おこづかいをサブ財布に分けるのもおすすめで、家計費の膨張が防げ、おこづかいも心おきなく使えます」

財布を2つに分ける

「家計費とおこづかいを別にして、サブ財布で管理。家計費からコスメやスイーツを買うことがなくなり節約に」(神奈川県・39歳)

一方でこんな失敗例も…。

「食費、食費以外、こづかいの財布をつくって、外出の目的に合わせて必要な財布を持参。でも、目的外の出費のたびに別財布から借りるうち、中身がごちゃまぜに…」(福岡県・39歳)

・丸山さんのアドバイス

買い物の頻度も予算も多いのは食費なので、食費の専用財布をつくると予算が管理しやすくなります。財布をいくつも持つのが大変なら、財布の仕切りで仕分けるのも手。食費は電子マネーで支払うと、小銭が紛れなくて便利ですよ。

モニターや地域振興券、風水や占い…変わりダネ節約法

振り子を使った占いのイラスト

読者が実践している家計テクのなかでも、ネットのアンケートやモニターは根強い人気でした。

「化粧品のモニターに応募して、感想をSNSにアップ。商品は無料でもらえるので、今年は化粧品代がゼロです」(千葉県・36歳)。

ほか、「5000円で500円のプレミアがつく地域振興券を満額の21万円分購入。地域のお店で使えるので、食費や生活費に役立てています」(愛知県・42歳)など、自治体のサービスを上手に使う人も。

また、金運を上げる風水や占いも人気。

「ペンジュラムという振り子を使って、自分にプラスの波動があるか見きわめて買い物をします」(36歳・愛知県)

意外なところでは、「ジムで仲よくなったおじさまに、ランチをごちそうしてもらったり、おばさまにお弁当をつくってもらったり。外食費をセーブできて助かっています」(36歳・福岡県)。

普段の親密な人間関係が、予期せぬおトクに結びつくのかもしれませんね。

細かい管理が苦手でも、挫折せずに続けられる便利なアプリや、簡単な家計管理ワザはたくさんあります。自分に合った方法を見つけて、まずは続けること。そして貯まる家計を目指しましょう。