初対面の際、顔以上に大きな面積をもつ「髪」が与える印象は大きいもの。それだけに年齢が出やすいパーツでもあります。

「1本1本が細くなってボリュームが出にくくなったり、白髪が気になったりと、年齢が出やすい髪こそ、エイジングケアが大切です」と語るのは、美容ライターの傍ら、ヘアケアの商品開発も行っている梅野利奈さん。
普段からできる髪のエイジングケアについて教えてもらいました。

ヘアケア
丁寧なケア&エイジングケアで老け髪をストップ!
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しっかりと汚れを落とし、保湿する。まずは基本のヘアケアを大切に!

年齢とともに、今まで髪のお悩みがなかった方もさまざまなトラブルが出てきます。ヘアカラーやパーマをしていなくても、髪がパサつき痛み、うねりやすくなり扱いにくい状態に。

しかし、お悩みが増える一方で、「どうせ髪を結うから」「若いころと違って頭皮がべたつかないから」などの理由で、シャンプーやトリートメントを適当にしてしまうことも。その結果、ますます手のつけようのない状態になってしまいます。

エイジングケアも、まずは基本のヘアケアが大切です。日中の汚れはしっかりと落として、シャンプーやトリートメントでしっかりと保湿。さらにドライヤーで毛流れ・根元の立ち上がりをよくするといった一連のデイリーヘアケアを丁寧に行いましょう。
なかでも、大切な4つのポイントをご紹介します。

●(1)シャンプー前、しっかりとお湯で髪をすすぐ

細くなった髪はダメージを受けやすく、さらに絡まりやすいので、しっかりと泡立てて優しく洗う必要があります。
そのため、まずはお湯で汚れを落としておくことが大切です。髪表面だけではなく、頭皮も指をつかってしっかりとほぐしてから、少し泡立てたシャンプーをつけましょう。

●(2)シャンプーブラシで頭皮をマッサージ

弱くなっている頭皮を健やかな状態にするために、やさしくマッサージを行います。
指でもいいのですが、効率的に行うならばシャンプーブラシを使いましょう。絡まらないシリコン製のブラシがおすすめです。

●(3)「乾かしすぎ」に注意

濡れた状態はもっとも痛みやすいため、タオルドライ後はすぐにドライヤーで乾かしたいのですが、ここで注意すべきは「オーバードライ」です。
熱の当てすぎはダメージの原因に。できれば低温設定(スカルプモードなど)で、とくに「乾かしすぎ」になりやすい毛先や髪表面は避け、頭皮から乾かしていくことがポイントです。

●(4)タオルドライ後、保湿する

ダメージを受けやすく、絡まりやすい状態の髪には、肌と同様にしっかりと保湿することが必要です。
ドライヤーをかける前に、毛先を中心に洗い流さないヘアトリートメントを使いましょう。ボリュームアップ用のヘアトリートメントなら、さらにふんわりと仕上がります。

シャンプーやトリートメント選びも重要!エイジングケア成分の入っているアイテムも導入しましょう

エイジングケアに悩んでいる方がよく使うのが「無添加」や「オーガニック」を訴求した、やさしいヘアケア。もちろん、低刺激でやさしいものを使うのは大切なのですが、エイジングケアには優しさだけではものたりないことも。

最近では、抜け毛を防いで、ボリュームアップが期待できる成分が入っていたり、白髪ケアができたりと、さまざまなエイジングシャンプーが出てきています。

「エイジングシャンプー」「ハリ・コシアップ」「白髪をケア」などのコピーが入っている商品は、一般の商品より、エイジング悩みに特化した成分が豊富に含まれており、毎日使うことで効果を感じられると思います。

●白髪ケアは自宅でもできる!

白髪ケア

さらに、白髪でお悩みの方は「カラートリートメント」や「カラーシャンプー」といった、毎日のシャンプーやトリートメントでゆっくりと白髪を染め上げるアイテムがおすすめ。

頻繁に美容室に行くのが面倒な方や、家でカラー剤を使って汚すのがイヤな方にぴったりの、お手軽に白髪ケアができるアイテムです。最近のものは、手頃な価格でしっかり染まり、さらにトリートメント効果も高い優秀なカラートリートメントも。

自分に合うシャンプーだと思って使っていても、使い続けていくうちに、仕上がりに不満が出てくることはないですか?

髪の状態は肌よりもコロコロ変わります。だからこそ、ヘアケアは頻繁な見直しが必要です。

まずは基本のケアを大切に行いながら、今の髪にいちばんしっくりくるアイテムを探してみてください。