冷蔵庫に入れておいた食べ物が、気がついたら腐っていた…。そんな経験はありませんか? 仕方なくゴミ箱に捨てるとき、「もったいないことしちゃったなぁ」という気持ちを抱くものの、なぜか同じ経験を繰り返してしまいがちです。

冷蔵庫収納家の福田かずみさんは「とくに、開封前の賞味期限が比較的長い加工食品は、その期限の長さに惑わされてしまいがち。使いかけの食材をムダにしないためには、ちょっとした収納の工夫が必要です」とアドバイス。

どんな収納方法なのか、詳しく教えてもらいました。

使いかけ食材をいかに見える化するかがポイント

冷蔵室の中でムダにしがちな加工食品というと、ハムがあげられます。
パックに入ったハムを一度に全部使いきることはなかなかなく、今朝はハムエッグに2枚使って、残りはラップに包んで保存しました。ちゃんと保存しても、ほかの食材に埋もれてしまい、気がついたときには傷んでしまっているのです。

カゴ
「使いかけ専用のカゴ」をつくって冷蔵庫内の定位置に!
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とっておいた食材を見失わないように管理するのに有効なのは、「使いかけ食材専用のカゴ」を設けること。

このような深いタイプのカゴを用意してみてください。100円ショップなどで手に入れることができます。
中身が見えないと心配な人は、メッシュタイプのものでも大丈夫です。

日々の冷蔵室内もすっきり整います

このカゴに、封をあけたけれど残ってしまった食品をまとめるようにします。

ハムのほかには、スライスチーズや小包装のチーズなども、賞味期限はまだ先でも残り少なくなると、迷子になってしまいがちです。そんな食品たちをカゴにまとめておけば、日々の冷蔵室内もすっきり整います。

●「使いかけ食材専用のカゴ」をまずチェック!冷蔵庫の中が整います

ところで、賞味期限ってなにか知っていますか?
食品につけられているおいしさの目安で、封をあけずに適切な環境で保存していた場合の期限になります。つまり、封をあけてしまったら、この限りではなくなるということ。だから、食品メーカーはパッケージに「開封後はできるだけ早く食べるように」と記しているわけです。

だからこそ、「使いかけ食材専用のカゴ」を設けることが、「できるだけ早く食べましょう!」という注意喚起の見える化になります。

注意喚起の見える化になります

毎日の献立も、このカゴをまず見てから考えるように。すると、使い忘れがなくなるだけでなく、冷蔵室の中も整うという一石二鳥。

年末の大掃除の季節になりました。この機会に、「使いかけ食材専用のカゴ」を取り入れてみてはどうでしょうか。