夫婦の共働きが珍しくない時代。片づけなどの家事が妻の“ワンオペ”状態にならないよう、家族で分担することが求められています。
「わかりやすさと使いやすさを最優先にした収納にすれば、夫も子どもも自然と片づけられるようになりますよ」と話すのは、収納アドバイザー1級の資格をもつ、篠田梓さん。自宅で実践している、家族皆が無理なく使える収納を見せていただきました。
夫や子どもの目線で考えた簡単収納なら、家族が自然と片づけられる
ものの配置は、家族の動きをしっかり観察して動線や使用頻度に合わせて決定するという篠田さん。また、子どものものはあえて細かく分類をしなかったり、ラベルは絵柄にしたりなど、簡単な収納にすることもポイントです。
●オモチャは1か所にまとめポイポイ片づけられるシンプルな収納に
キッズコーナーの背面に箱と棚でオモチャ収納を設け、放り込むだけでOKに。細かすぎる分類もしません。また、キッズコーナーで目を引くミニカー用テーブルは、夫の手づくり。
「ミニカーのレールを箱から出せない二男のためにつくったのですが、テーブルに固定したおかげで散らからなくなりました」
●歯みがき用品はキッチンへ。動線を改善したら夫が仕上げみがきを手伝うように
「寝る前に、2階から1階の洗面所まで子どもたちを連れていくのがひと苦労だったので、子どもの歯ブラシはキッチンに置くことにしたんです」
ご主人がつくった目隠しボックスで、ごちゃつきもさりげなくカバー。
●夫と子どもの通り道に定位置をつくれば自然と戻してくれる
玄関に近い廊下の一角は、夫と子どもの身支度スペース。つくりつけの棚下にはフックをつけ、子どもが自分で服や帽子をかけられるようにしています。「自分でできたね」とほめてあげると、子どももうれしそう。
無印良品の小引き出しには夫の私物のほか、鍵や印鑑、玄関のリモコンといった小物類を収納。
●書類はダイニング横に一時置きをつくり、夫婦で共有しやすく!
郵便物は夫婦で気づいた方が回収。ダイニングテーブルであけたら、すぐ処理するものを壁面のポケットに入れます。
しばらく保存するものはリビング入り口に置いた引き出しに、という流れを共有。
「このシステムなら提出遅れもありません」