家族一緒に料理を楽しみたい。それならⅡ型キッチンを検討してみましょう。1年半前に注文住宅を建てた日刊住まいライターは、コンロとシンクが2つのカウンターで分かれているⅡ型キッチンを採用。夫婦で使っても広々、子どもたちのお手伝いもスムーズです。また、冷蔵庫の配置、通路の幅にもこだわりました。楽しく調理ができて、便利にしまえるキッチンにしたい人は、ぜひ参考に。

作業スペースが広いⅡ型キッチン
Ⅱ型キッチンはアイランドと壁づけのいいとこ取り。作業スペースもたっぷり!
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広い作業スペースを確保するため、Ⅱ型キッチンを選択

キッチンの作業スペース

筆者は夫と子ども4人の6人家族(子どもは現在、9歳、6歳、3歳、1歳)。上の2人の子どもは、お手伝いが大好きで、すぐにキッチンに入りたがります。

しかし、以前住んでいた家のキッチンは、作業スペースが狭く、夫婦ふたりで同時に料理をするのも難しい状況。子どもの手伝いでは踏み台も必要なため、狭い通路はさらに窮屈に…。移動するのが大変でした。

そんな事情から、家を建てるなら「広めのキッチンが欲しい」と希望。検討した結果、作業スペースがたっぷり取れるⅡ型キッチンを採用したのです。

 

作業スペースが広々!壁側とアイランドの両方に

シンクのあるカウンターから見たリビング

Ⅱ型キッチンの作業スペースは、壁づけのコンロ側のカウンターと、シンクのあるアイランドカウンターの両方にあります。

コンロ側に立つと、リビングを見るときに振り返らなければなりませんが、アイランド側に立てばリビングで過ごす子どもの様子を見ながら作業できます。

コンロが壁側にあることは、子どもを見守る点ではややデメリット。しかし、油はねを気にしなくてすむことや、換気扇を壁のすみに設置できることは大きなメリットです。おかげで、アイランド側の上もすっきり。

 

夫婦でキッチンに立った様子

夫婦で同時にキッチンにいても、スペースに余裕があるので、お互い遠慮することなく作業に集中。家事がはかどります。

 

お皿を片づける子ども

アイランド側は、245cmと幅をたっぷり確保したのもポイント。奥行きも97cmあるため、十分な作業スペースが広くなっています。

アイランド左右の通路幅が狭くならないよう、設計担当と相談。大人が通るのに十分な幅90cmを確保しています。

ダイニングに近いアイランドのカウンターが広いと、子どもが食器を下げるときにも便利。シンクまでは手が届かない3歳児も、食べ終えた自分の食器をそっとカウンターの上に片づけてくれます。

 

キッチンでお手伝いする子どもたち

以前の家では、子どもが手伝ってくれると言っても「狭いから来ないでほしいな」と思うことがしばしばありました。今では、そういったこともなし。

 

冷蔵庫はコンロ側のカウンターサイドが便利

カウンターの隣にある冷蔵庫

冷蔵庫は、コンロ側のカウンター横に設置。買ってきたものは、いったんカウンターに置けるレイアウトになっているので、収納するときにも便利です。アイランドキッチンのカウンターも近いため、冷蔵庫から食材を出すときにも、洗ったりカットしたりするものはシンク側にまとめて出しておけます。

コンロからはやや遠く、調理中に冷蔵庫内の調味料を取り出すには移動が必要。でも、それほど気になりません。