サウナ愛が高じて、以前、自宅マンションにサウナをDIYしてしまった、一級建築士でフィンランドサウナアンバサダーでもある島田大輔さん。今度は、バルコニーに水風呂の設置をすることに。その経緯と水温のこだわりについて語ります。そもそもサウナが家にないほとんどの人にとっては、関係ない(?)話かもしれませんが、島田さんの熱意に、きっと共感してしまうのでは。

バルコニーに設置された水風呂
「好みの水温は15℃。ゆっくり水風呂に向き合いたいときは19℃に」と島田さん
すべての画像を見る(全7枚)

サウナをつくったからには、水風呂も欲しい!

約40万円ほどでフィンランド式サウナを自宅マンションにDIYした筆者。我ながら仕上がりに満足。手軽にサウナを利用してリフレッシュしています。

 

サウナに入っている筆者

しかし、日常的に楽しむようになると、今度は水風呂も欲しいと思うようになりました。やはり、サウナと水風呂はセットでなければ!

サウナのように熱い場所にいたあと、水風呂に入ることを温冷交代浴といいます。疲労回復や自律神経の調整をするなどの効果があるそう。

水風呂に入ることは、熱くなった体をクールダウンするだけでなく、こんな効果も期待できるのです(ただし、急激な温度変化は身体に負荷がかかるため、少しずつ身体を慣らしながら入ることが好ましい)。

 

水風呂を楽しむ様子

水風呂があれば、この効果も得られる! ということで、筆者が設置した水風呂がこちら。筆者の住むマンションのバルコニーです。

ここで種明かしをしてしまいますが、水風呂の浴槽は、常設して使うようなものではありません。簡単に撤去できるものできるものです。

 

夜景を楽しみながらの水風呂

眺望のおかげで、とてもリフレッシュできます。夜の雰囲気もまた格別。意外に思われるかもしれませんが、雨の日も結構楽しいのです。雨に濡れるし、風が強いと吹き飛ばされるような感覚になりますが、サウナあとのほてった体を水風呂と自然に任せていると、なんとも心地よい気分に。

 

ひと息つく筆者

今年の夏は、サウナをスキップして水風呂だけを楽しんだ機会も多かったです。とくに、朝に水風呂に入ると、心身がスッキリ。活力が感じられて、仕事もはかどりました。

 

設置場所はバルコニーに。管理組合に確認しながら進行

サウナもそうでしたが、当然、自宅内に水風呂をつくるのはなかなかハードルが高い…。そこで今回は、バルコニーに、簡易プールを設置するイメージで、水風呂を設置することにしました。

注意点として、マンションの場合、規約によってバルコニーにものを設置できない場合ががあります。もっとも、「水風呂を設置したい」という住民は、まずいないと思いますが…。

そんなわけで、筆者も管理組合に確認を取りながら、作業を進めていきました。また、建築物には、許容荷重などの問題も出てきますので、抜かりなくこちらのチェックも。

ちなみに、水風呂は別の方法でも楽しむことができます。いちばん簡単な方法は、既存の浴槽に水を張って水風呂とすること。

 

ポータブルバスタブ

あるいは、ポータブルバスタブというもので、浴室の洗い場にもうひとつ水風呂用のバスタブを設けること。この例では、バルコニーに置いて使っています。