築50年越えとは思えない、すっきり広々とした住まい。現在50代、築50年越えの団地でのひとり暮らしを楽しんでいるというブロガーのきんのさんに、すっきりと暮らすコツを伺いました。

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引っ越しを機にものを大量に処分。「後悔したものはひとつもありません」

きんのさんが都内の築浅マンションを売り払い、千葉県郊外のこの団地へ住み替えたのは49歳のときでした。

「母に、自分の住む団地の同じ棟に空きが出たから住んでくれないかと誘われて。その頃、母は認知機能の衰えが見え始め、サポートが必要な状態。“ついのすみか”のつもりで買ったマンションを手放すのは迷いましたが、『ここで母を見捨てたら一生後悔する』と、決断しました」

千葉県郊外の団地でひとり暮らし
千葉県郊外の団地でひとり暮らし
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入居前のカビと湿気でボロボロの部屋を見て、暗い気持ちになったというきんのさん。でもすぐに前を向き、フルリノベーションで快適な住まいにつくり替えました。

「3DKを1LDKに変え、壁紙や床も好みの色にして。好き勝手できたのも、中古の格安物件だから。マンションのときより10㎡広くなり、緑豊かで日当たり良好、母の呼び出しにもすぐ駆けつけられるんです」

新居に移る際は、ものを大量に処分したそう。その理由のひとつが、ものが捨てられない母の姿でした。

「高齢者にとって、ものの処分や整理は重労働。ものの多い部屋は転倒や事故のリスクも高いんです。老い支度のつもりでたくさん捨てましたが、結果、後悔したものはひとつもありません。今までは『なくてもいいもの』に囲まれて暮らしていたんだと気づきました」

ものは、年齢に合わせて更新する

新しいものを取り入れることにも積極的なきんのさん。暮らしを新陳代謝させ、身軽にシンプルに過ごすために見直したものを教わりました。

 

●汚れやすいゴミ箱は、段ボールでつくって使い捨てに

ゴミ箱

ゴミ箱は管理が大変。そこでビールの段ボール箱に100円ショップのリメイクシートをはり、四すみにはゴミ袋を引っかける切り目を入れて使い捨てゴミ箱に。

 

引っ掛ける

「底には新聞紙とエアクッションを敷き、汚れたら取り替えます。捨てるときもシートをはがせば資源ゴミに」