洗面所と脱衣所を分けた間取りにすると、睡眠前の準備や身支度、入浴がとてもスムーズ。そんな理由で、最近人気となっています。2年前に家を建てた日刊住まいライターもこの間取りを採用。加えて、洗面所にはこだわりの造作をしました。朝の渋滞もなく、収納も使いやすいという洗面所のプランの中身を紹介します。

造作した洗面台
洗面台を幅広にしたことで化粧スペースも。使い勝手のいい洗面室に
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来客時にもプライバシーを。洗濯にも便利な生活動線に

筆者は2年前に地元の工務店で家を建てました。洗面所は、脱衣所や洗濯スペースから独立した設計にしてもらいました。そして本体部分はメーカーの商品を使い、洗面台回りもすべて造作に。家づくり当初から、毎日使用する洗面所を、快適で意匠性の高い空間にしたいと思っていたからです。

 

水回りの間取り

上がわが家の水回りの間取り。「洗面室/脱衣室/浴室」が、引き戸で仕切られていて、それぞれ独立しています。

洗面所と脱衣所が別の間取りなのは、来客時に家族が入浴していても、洗面と脱衣がバッティングしないように。また逆に、泊まりに来た友人が入浴していても、家族は洗面で歯磨きやドライヤーを使用できるので便利です。

ちなみに、脱衣所の反対側には、ランドリールームを設けました。子どもの汚れ物や上履きを洗って、すぐにランドリールームに持って行ける仕掛けに。水回りの動線がお風呂、脱衣所、洗面、ランドリールームと一直線なので効率的です。

 

シンプルな洗面化粧台をベースに、収納や化粧スペースを造作

化粧台と棚を造作

洗面所には、本体部分にリクシルのピアラという商品を採用し、その周りはすべて造作しました。

ピアラを選んだのは、シンプルで使い勝手がよかったからです。比較的費用が安いことと、ボウル部分が大きく頭がすっぽり入る(洗面のボウルのサイズは幅74×深さ19㎝)点もポイントに。筆者は寝グセがひどく、毎朝洗面台で頭を濡らすので、大きいボウル部分はマストでした。

また、洗面台は既製品の感じではなく、木の雰囲気にしたかったので、造作で周りを仕上げています。洗面台横の壁に取りつけた整髪料などを置く棚、妻が化粧するスペース、洗面台の奥の壁をせり出させてつくったがそれです。

洗面台下の引き出し収納は既製品ですが、周りの造作棚を似たようなものにすることで統一感が。ちなみに天板などの造作は集成材を使用。クリア塗装をしています。

壁をせり出させてつくった棚の奥行きは8㎝にしています。これは化粧水などのスキンケア品が置けるくらいのサイズを目安につくってもらいました。実際、香水や化粧水、アクセサリーなどが置けるので便利です。

 

洗面台の脇の収納

洗面台の脇には、棚の高さを変えられる収納スペースも造作。洗面台回りのごちゃごちゃ解消に役立っています。下段にはゴミ箱を、上段には掃除用品など、外に出しておきたくないものを入れています。

 

横広の窓を設置して明るく。照明も2種類を使い分け

横広の窓を設置して明るく

洗面所は1日をスタートする場所です。また、夜風呂上がりに頭を乾かしたりする場所でもあります。なので、日中は明るく、夜は少し電気の色を変えて落ち着いた雰囲気にしたいと考えていました。

そこで洗面台の上に幅広の窓をつけて、晴れた日には電気をつけなくても自然光で明るくなるように。そうでないときは白色の明るいダウンライトで明るくし、夜はブラケットの電球色で温かい感じの雰囲気を演出します。電球色のブラケットは、ホッとする感じでリラックスできて、気に入っています。