10月は暑い日も減り、徐々に気温も下がっていきます。そんな季節こそメンタルの不調に気をつけたいと語るのは、うつメンタルコーチで公認心理師の川本義巳さん。この季節にしておきたい対策について教えてもらいました。

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10月は何かと不調を感じやすくなるので、気をつけたい季節です(※画像はイメージです。以下同)
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10月は自律神経の乱れに注意!日頃から意識しておきたいこと

早いもので10月になりました。ついこの前まで夏の暑さを実感していたのに、季節はすっかり秋に移ってきましたね。じつは10月は体調を崩しやすい人が多く出る時期でもあります。その原因は「自律神経の乱れ」と言われています。自律神経は普段、内臓の動きや代謝、体温調節などを担当している神経のことです。

交感神経・副交感神経という名前を聞いたことがあると思いますが、活動的なときは交感神経が、急速的なときは副交感神経が優位に働いていると言われています。日中、活動的になっていると交感神経が、夜寝るときは副交感神経がという具合ですね。

●自律神経の乱れによる不調とは?

この自律神経ですが、バランスを崩すといろいろな不調をもたらします。なんだか疲れがとれずにだるさが続いたり、なかなか寝つけないなどの症状が出ます。また他にも手足の冷えやしびれ、肩こり、頭痛もあります。また胸やけや息苦しさを訴える人もいます。

自律神経の乱れによる病気としては「自律神経失調症」が有名ですが、症状的にはうつ病とよく似ていますので、一般の人には見わけがつきません。もし症状が強いようでしたら、医療機関を受診されることをオススメします。

●急激な気温の変化が自律神経にも影響が…?

寒い女性
特に日中と夜の寒暖差が体に負担になることも

ではなぜ10月に自律神経を乱す人が増えるのでしょうか? それは気候の変化が大きいからです。10月はまだ暖かい日も多く、昼間は上着を着ていると汗ばむこともあります。一方で夜はぐっと冷え込むという日も多くなります。特にここ数年は夏日が長く続く傾向がありますので、この時季は衣服の選択も難しかったりしますよね。こういった急激な温度変化に自律神経は対応しようとしますが、自律神経はストレスにも対処しようとしますので、このあたりが重なったりするとどうしても乱れやすくなります。また、うつなど以前にメンタル不調を体験したことがある人にとっては、同じような感覚を味わうため「またなってしまったのではないか」という不安が生まれ、それがさらに影響を与えることもあります。