大河ドラマからコンテンポラリーダンスまで、縦横無尽に活躍する森山未來さんが次に挑むのは、「ダンスと脳科学」のコラボレーション。どんな舞台が生まれるのか、意気込みを伺いました。

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ダンスと認知学を融合した新しいかたちの舞台です

ESSE11月号のインタビューに森山未來さんが登場。新作パフォーマンス公演『FORMULA』についてお話しいただきました。

座る男性
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●ロビーに入った瞬間から、非日常的な体験ができる空間をつくりたい

自由に動いてみてください。そんなカメラマンの声に応じて、森山未來さんがゆっくりと体を動かすと、その場は一瞬にして、ドラマチックな空間へと変わります。

5歳でダンスを始め、以来ダンス、舞台、映像…とカテゴリーにとらわれない表現者として活躍し、最近では現代アートの魅力を届ける仕事にも携わっている森山さん。昨年、東京オリンピックの開会式で披露されたダンスに、目を奪われた人も多いのではないでしょうか。

そんな森山さんがこの秋に挑むのは、メディアでも活躍する脳科学者の中野信子さんとのコラボレーションによる公演『FORMULA』。「ダンスと脳科学」という、一見かけ離れた2つの分野を融合させたパフォーミングアーツです。

「単に舞台を見るだけではなく、劇場全体を展示空間のようにしたいんです。今回の公演では、世界的に活躍するアーティストの方が舞台美術や衣装、音楽を担当してくれるので、それらを一度に体験できる場にできれば。ロビーに入った瞬間から、非日常的な体験を楽しめるような空間になればいいなと思っています」

男性横顔

パフォーミングアーツとは、演劇やダンスなど、肉体を使って舞台上で表現される芸術全般のことを指します。なんだか難しそうと感じる人も多そうですが、あまり詳しくない人も、作品を楽しむためのポイントはあるのでしょうか。

「作品タイトルの『FORMULA』は、数学の世界では『公式』、料理の世界では『レシピ』という意味でも使われる言葉なんです。認知学というと難しく聞こえるけど、人を好きになること、嫌いになること、なぜ家族というものが存在しているのか…。そういう生きていくための根源的な話を解き明かしていくための学問のひとつです。その手順をある種のレシピとして、舞台で提案していけたらと思っています。全然わかりやすい説明になっていないですよね…。大丈夫かな(笑)」