環境に対する意識が年々高まるなか、自分にもできる範囲でエコな暮らしをしたいと考えている人も多いのではないでしょうか? ムダを減らすことは、節約にもつながります。今回は、50歳から本格的にミニマムな暮らしをスタートさせ、サステナブルな取り組みへの関心も高いカナダ在住のミニマリストでブロガーの筆子さん(現在60代で夫婦2人暮らし)に、エコロジーのためにやっていることを教えてもらいました。

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60代ミニマリストが、エコロジーのためにやっていること

2005年頃から、エコロジーに関心をもつようになり、以来、できる範囲でサステナブルな社会に貢献できる選択をしています。私のしていることから、今日は5つだけ紹介しますね。

●1.服を長く着倒す「スローファッション」

スローファッションは、衣類を大量生産せず、環境に配慮しながら、質のいい服をつくり、それを長く着ていこう、というムーブメントです。服の使い捨てをうながすファストファッションの対極にある考え方です。

スローファッションの取り組み方はさまざまですが、私は、必要な服だけを買うようにしています。量より質なので、ファストファッションは利用しません。

服
服は必要な量だけもつようにしているという筆子さん
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ここ15年ぐらい、服はあまり買わず、Tシャツもジャケットも着用不能になるまで着ています。古着屋も利用しますが、最近は娘にもらった服を着ることが多いです。先日も、数着もらってきたので、あと7~8年は服を買わずにすみそうです。

 

●2.地元産の食べ物を少なめに買う

果物
※写真はイメージです

2週間に1度、オーガニックフードのスーパーから食品を配達してもらっています。注文はネットでしていますが、サイトには、野菜や果物の生産者や生産地が書かれているので、できるだけ、自分の家に近いところで採れたものを注文します。

有機農法の食品を食べることは、この農法をサポートすることにつながっていると思います。体にもいいしおいしいです。保存料が使われておらず一般スーパーの食品より足が早いので、さっさと食べています。

なお、食品は食べきることを意識して、ムダが出ないようにしています。少なめに買うことはあっても、多めに買うことはありません。この店では、よく130ドル以上買うと、○○をプレゼント、150ドル以上注文すると、全品10%引きというキャンペーンをしていますが、こうしたキャンペーンも無視します。

 

●3.ゴミを減らす「バラ売り・量り売り活用」

商品の包装資材はたいていビニールやプラスチックが使われているので、ゴミを減らすため、できるだけ簡易包装の商品を買います。

野菜や果物を外で買うときは、バラ売りを利用します。カナダの一般スーパーでは、生鮮食料品の多くはバラで売られています。娘が7年ほどアルバイトしていた「バルク・バーン」という店では、米、豆、パスタ、小麦粉、シリアル、お菓子、コーヒーや茶葉など、たくさんの食品をバルク(計り売り)で買えます。はちみつやモラセス(サトウキビなどから砂糖をつくる際に出るシロップ)などの、ねっとりしたものも、ディスペンサーから買うことができます。

新型コロナウィルスの問題が出る前は、よく利用していましたし、今でもたまにナッツを買っています。

歯磨き粉
プラスチックのゴミが出ない歯磨き粉

石けんもオーガニックフードのスーパーで、ばらで売られているのを買っています。あまり使わないので、買う頻度はとても低いです。