シンプルに暮らすためにものを手放そうと思っても、あれもこれも大事に思えて、なかなか捨てることができない…なんてことはありませんか?「『大事なもの』と思い込んでいるものの中にあるガラクタを手放せば、スッキリしますよ」と話すのは、50歳から本格的にミニマムな暮らしをスタートさせたという、カナダ在住のミニマリストでブロガーの筆子さん。そんな筆子さんに、早めに手放した方がいい「ガラクタ」を教えてもらいました。

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捨てる
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ものが多すぎるから、少し整理して、もっとスッキリ暮らしたい。そう願っている人はたくさんいます。それなのに、なかなかものが減らないとしたら、不用品、つまりガラクタを発見できていないからです。

「大事なもの」と思い込んでいるものの中にたくさんガラクタがあります。たとえば、こんなものが、あなたの部屋に転がっていませんか?

 

●1.数が多すぎるもの

服

私はこれが好き、あると便利だ、すてき、なごむと思うものでも、数が多すぎるとガラクタになります。

かつて私はキャラクターグッズが好きで、お気に入りキャラの雑貨をたくさん持っていました。

どれもかわいいものでした。それ1つだけ見ていれば。

ですが、数がたくさんあると、見た目がごちゃごちゃする上に、収納に苦労し、管理の手間が増えます。どんなにかわいい、大事だと思っても、必要以上に所有すると、自分が苦しいだけなのです。

過ぎたるは及ばざるが如しということわざは本当です。衣類、靴、バッグ、食器、調理ツール。似たようなものがたくさんあるなら、しっかり見直して、本当に使う分だけにしましょう。すると、1つひとつをもっと大事にできます。

 

●2.野望ガラクタ

編み棒

なりたい自分になるために買って、使わずにずっと持っているものを私は「野望ガラクタ」と呼んでいます。

私は手作業全般が苦手ですが、10代の頃、ミス・マープルにあこがれて「編み物が上手になりたい」と思い始めました。20代の半ばごろ、通販で編み棒セットを買いました。キルティングの布でつくったケースにサイズの違う編み棒や、とじ針が入ったセットです。

このセット、せっかく買ったのに全く使わないまま、25年がたちました。その間、すてきなニット作品がのっている本を買ったこともあります。娘が生まれたときは、「毛糸で赤ちゃんのものを編みたい」という気持ちが芽生え、わざわざ母に、「編み物入門」のような本や、毛糸を送ってもらったのに、やはり編みませんでした。

編み棒セットは私の野望ガラクタでした。これを買えば、編み物ができる人になれる、と思って手に入れましたが、買っただけではだめ。なにかを編まなければ、編み物のスキルは身につかない。こんな当たり前のことに気づいていませんでした。