リビング階段が人気です。しかし、エアコンの効率悪化、また音やにおいの拡散が気になるという声も。家づくりで採用を検討しているけど、少し心配…。そんな人は、階段室にドアをつけてみるのも手です。実際にドアを設置した日刊住まいライターが1年半ほど暮らして、その効果や使用感について語ります。

階段室のドア
階段室にドアがあると、日常のちょっとしたストレスが減る
すべての画像を見る(全6枚)

ドアがあれば、人気のリビング階段のデメリットが解消!

階段室のドア

筆者の家は、1階がLDK、2階が主寝室や子どもたちの部屋という間取り。階段は、LDKに面していて、キッチンのすぐ隣りにあります。

リビングに階段がある人気のリビング階段と場所は少し違いますが、メリットはほぼ同じ。一方で、冷暖房効率の悪さや、音やにおいの伝わりやすさといったデメリットは、わが家に関してはありません。というのも、デメリットを見越して、ハウスメーカーで家を建てる際に、階段室にドアをつけることにしたからです。

 

1年半暮らして、ドアをつけてよかったと感じる瞬間とは

1階の階段室のドア

最初に、階段室ドアをつけてよかったと感じたのは、引き渡し当日でした。

引き渡しは12月。キッチンに立っていて、階段から冷気が下りてくるのがよくわかりました。暖かい空気は上に、冷たい空気は下にいくということをこれほど実感したことはありません。しかし、ドアを閉めたところ、この事態があっという間に解消。

室内温度の問題以外にも、よかったと感じることはたくさんあります。

まず、ドアを閉めていると上の階に音があまり届かないこと。リビングでの話し声やテレビの音などは、ドアを閉めているとかなり軽減されます。

夜に、2階の寝室で寝ている子どもたちを起こさないように、テレビを観るときなどに助かります。将来、子どもが2階の自室で受験勉強するようになったら、さらに重宝しそう。

もう1つは、2階ににおいが広がらないこと。

筆者の家族は、ホットプレートでする焼き肉が大好き。楽しい反面、においが残りやすいのが悩みです。でも、階段にドアがあることで、2階へのにおいの広がりは抑えられています。