「子育ての負担が少ない家づくり」が注目されています。小学4年生と1年生の娘を持つ日刊住まいライターも、ハウスメーカーでそんな家づくりをしたひとり。玄関や洗面所の間取りにも工夫を凝らしました。5年間住んでみて、満足していること、ちょっと後悔していることについて詳しく語ります。

2階の子ども部屋の入り口
2人姉妹の子ども部屋。あえて仕切らなかったことで、いろいろなメリットが
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満足ポイント1・玄関は動きやすい広さにしてよかった

ゆったりと靴の脱ぎ履きができる玄関

以前、賃貸アパートに住んでいたときは、玄関が狭かったので、とても不便を感じていました。家族4人で外出して帰宅する際は、ひとりずつしか玄関に入れないため、並んで入室待ち状態に。

子どもが未就学児のときは、靴を履かせたり脱がせたり、なにかとお手伝いする場面も多いので、狭い玄関だととても動きにくかったです。

そういった苦い経験もあり、新居ではなるべく玄関が狭くならないような間取りを希望しました。現在の玄関の広さは約3畳。家族4人で帰宅しても、ゆったりと玄関で靴の脱ぎ履きができるようになりました。

玄関につながるように2畳のシューズクロークも設置。帽子や上着、習いごとのバッグなどをまとめて収納しています。

シューズクロークをつくったことで外出時の準備もスムーズになり、忘れ物もしにくくなったように感じます。家づくりで玄関スペースをしっかり確保したのは大成功でした。

 

満足ポイント2・洗面所を玄関の近くにしてよかった

玄関の近くに洗面所を配置

洗面所は家事動線を考えると、キッチンの近くだと便利というイメージがあります。実際にいくつかのハウスメーカーにプランニングをお願いしたときも、キッチンの近くに洗面所がある間取りが多かったです。

実際に生活してみると、キッチンと洗面所を行ったり来たりすることは多いので、家事動線という点からも、やはりキッチンと洗面所が近いと便利だったろうなと感じます。

もっともわが家の場合は、キッチンと洗面所を近くにすることが難しく、玄関の近くに洗面所を配置しました。でも、結果としてメリットがたくさんありました。

現在小学生になった子どもたちは、帰宅後、スムーズに手洗いしてくれます。砂や泥だらけで帰宅しても、汚れをリビングに持ち込むことなく、洗面所でお着替え。とても助かっています。

急な雨のときや、汗をびっしょりかいて帰宅したときには、洗面所からそのまま浴室に行くことも可能です。子どもはどうしても帰宅して一度落ち着いてしまうと、着替えやシャワーに行くのがおっくうになりやすいもの。帰ってきたそのままの勢いで、シャワーまで促せるのは、かなり大きなメリットです。

最近はコロナの影響で玄関の近くに洗面所を設置したり、玄関近くに洗面所を設置したりするお宅が増えているようです。わが家が建ったのは、コロナが流行する前でしたが、感染症対策という面でもプラスとなりました。

 

満足ポイント3・子ども部屋は最初から仕切らなくて正解

子ども室を広い1つの部屋として使用中

2階の子ども部屋の広さは10.5畳ほど。小さいうちは壁を設けず、1つの部屋として使い、将来2室に分ける、という目論見でした。そのため、扉は2つ設置。現在、1つの部屋を姉妹で仲よく使っています。

子どもたちが未就学児のときは、外遊びができない梅雨や、熱中症が心配な真夏などに、プレイルームとして大いに活躍。キッズ用のテントハウスや滑り台など大型の遊具も置けるので子どもたちも大喜びでした。大人の方も、子どもを連れて外遊びさせる負担が減らせて助かったことも。

ちなみに、ハウスメーカーの担当者によれば、新たに壁をつくる工事の費用は10万円くらいとのこと。もっとも姉妹は、小学校に入学してからも、ベッドを並べて仲よく寝ています。個室にするタイミングは、子どもたちと相談しながら決めるつもりです。