最近の家づくりでは、老後のことを考慮して玄関にスロープを設置するケースが増えています。しかし、家族が元気なうちは、活用しきれずにもったいないことも。30代の日刊住まいライターは、スロープをウッドデッキへと約6万円でDIY。家事、くつろぎ、子どもの遊びに役に立つスペースに変えました。その模様をレポートします。

縁側のようなウッドデッキ
介護用につくったスロープを、おうち時間が充実するウッドデッキに
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あこがれのウッドデッキへDIY!濡れ縁のようなたたずまいに

筆者は7年前に注文住宅を建てました。その際、将来を見すえて車イスが通れるスロープを設置。もし介護が必要になったとき、玄関よりも開口幅の広い和室の掃き出し窓から直接出入りしたほうがスムーズだと考え、設置場所は和室横のスペースにしました。

 

間取り

位置関係はこのような感じ。そのときがきたら、和室に介護用のベッドを置く予定です。

和室は駐車場に近い位置。車イスでも、駐車場からすぐにスロープを利用し和室へ入ることができます。玄関からは出入りするより、動線も短くスムーズ。

 

スロープをDIY

ちなみに筆者の家族は、30代の夫婦と息子2人(3歳、1歳)という構成。車イスのお世話になることは、だいぶ先になりそうです。また、親せきにも車イスを使う人はいません。

そんなこともあって、前からあこがれのあったウッドデッキにリフォームすることにしたのです。屋根があるスロープに沿ってつくったので、濡れ縁をイメージさせるたたずまいになりました。

 

屋根が出ている様子

「濡れ縁」とは、外壁よりも外側に飛び出している床の部分のこと。わが家の場合、屋根があるので、雨の日でも濡れることはあまりありません。

もともとあった手すりは、腰かけたり庭に出たりするときの妨げになるので、取りはずしました。将来、車イス用のスロープに戻したときに、再利用する予定です。