限られた床面積を効率よく使うための工夫が、いっぱいのマンションリノベをご紹介します。玄関入ってすぐの場所にキッチンを寄せることで、広い空間を確保。買ってきた食品をすぐに置ける最短の家事動線も便利です。収納もたっぷり確保できました。脱衣所とトイレを一緒にするなど、工夫あるプランニングで、アトリエ、ワークスペースまで実現。狭いからとあきらめている方は必見のマンションリノベーション事例です。

リビング
明るい日差しが降り注ぐリビングにはワークスペースも!
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玄関を入ると目の前にキッチン!大胆だけど暮らしやすい

●この家のプロフィール

  • ・大山さんの家 東京都
    ・家族構成:夫30代 妻30代 犬
    ・築年数:32年(1990年築)  専有面積:56.31㎡
    ・工事費:1380万円 (税・設計料込み、施主支給費用含む)
    ・プロデュース・設計:EcoDeco
キッチン

玄関を入るとすぐにキッチンがあるという、大胆で珍しい間取りが特徴的な大山さんのお宅。夫妻がリノベーションで重視したのは、開放感と暮らしやすさでした。

できるだけリビングダイニングを広くするために、間仕切り壁を取り払い、ほぼワンルームの状態に。優先順位の低かった水回りは、必要最小限の広さにしました。

56㎡というコンパクトなスペースだからこそ、視覚的に広く見える工夫も。リビングダイニングとアトリエの間には、ガラスのパーティションを設置。それぞれの場所から視線が抜けることで面積以上の広さが感じられます。また、既存の天井を撤去したことで開放感も生まれました。

「実際に暮らしてみて、広く感じられます。リビングにいてもアトリエからの光がたっぷり入ってくるのが心地いいです」(妻)

キッチン収納やデスク回りなど、必要な場所にしっかりと収納を設けることで、当初心配していた収納問題も解決できました。ともにアートディレクターとしてデザインに関わっており、自分好みの住まいをつくりたかったという夫妻。床材の色味と素材の質感を生かした個性的なインテリアを実現させました。

妻がつくった花器や、夫と鋳金作家の父とで共作したドアノブなど、夫妻の個性が感じられるアイテムたちに囲まれた住まい。明るく朗らかな空気で満ちあふれています。