愛犬と快適に過ごすには、さまざまな工夫が住まいに必要です。引っ越し経験の多い賃貸派の日刊Sumaiライターが、ペットである小型犬のために試行錯誤したことを振り返ります。ゲージ、ベッド、ものの置き方…。心地よい関係を築くために、どのように変えていったのでしょうか。

ベッドのそばで遊ぶ愛犬
愛犬と快適に暮らすには試行錯誤することも
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暮らすうちに、ものに対して取捨選択が生まれてきた

筆者宅には7歳のトイプードルがいます。名前はルイくん。わが家は転勤族ということもあり、7年間の間に引っ越しすること3回。その間、愛犬との暮らしに、必要でないことが出てきました。

さまざまな住まいを経て今、やってよかったこと&やめたこと、そして、その理由をまとめます。

 

やったこと1:ゲートは設置型と可動型を使い分ける

筆者は転勤族&賃貸暮らし。現在の住まいは、集合住宅の2階にあります。ただし、玄関のみ1階に。

玄関から階段を上りきると、居住スペースとなるのですが、ドアや仕切りはなし。いきなりフロアが現れるというつくりです。これでは、愛犬の転落というリスクもあるので、階段室との境に、突っ張り式のゲートを設置しました。

 

突っ張り式のゲート

選んだゲートは、前後どちらにもドアが開き、出入りがスムーズな仕組みになっています。

 

ゲートを開けたところ

このタイプは、最初にしっかり設置すれば、チープ感のないつくりつけのようなイメージで使えます。

わが家ではこれとは別に、ワイヤーでできたシンプルなゲートも愛用。こちらは、愛犬に入ってほしくないときや、部屋から出したくないときなどに活用。フレキシブルに移動させています。

 

キッチンのゲート

いちばんよく使うのは、キッチンです。人間の食べもののなかには、犬が口にすると体調を崩すものがあり、ものによっては、命にかかわる毒性を持つものもあります。

一方、愛犬の侵入によって、人間の食の衛生面が脅かされるケースも。そこで、食材や食品を扱っているときは、この可動式ゲートをキッチン入り口に置くようにしています。

 

片手で軽々動くゲート

掃除中は、愛犬に入ってほしくないエリアの間仕切りに重宝。また、来客時の都合に合わせて仕切きることもあります。犬と暮らしていると「ちょっと仕切りたい」場面は、意外と多くあるもの。そんなときも、軽いので片手でサッと移動できます。

ワイヤーのゲートは、細くて圧迫感がないので、仕切ってもお互いがよく見えるのもメリット。愛犬も安心できるようです。

 

やったこと2:タイルカーペットを愛犬が過ごすエリアに敷く

愛犬を迎えしたとき、ブリーダーさんから「トイプードルは膝蓋骨脱臼になりやすい」と説明されました。防ぐためには脚が滑らないことが大切と聞き、タイルカーペットを敷いています。

 

リビングの様子

愛犬はときどき、室内で全力疾走していますが、まったく滑っていないので、効果は高いと感じています。階下に伝わる音が軽減されることも、大きな利点です。

また、引っ越し時には簡単にはがせ、コンパクトにできることは、転勤族にはありがたいポイントです。

 

タイルカーペット

ちなみに、処分するときは、カッターで小さく切り、可燃ごみで出すことができました(処分方法は、お住いの自治体によって変わります)。大きなラグと違って、処分のハードルが下がったので気が、ラクになりました。

 

やったこと3:一緒に寝る愛犬の負担を減らすため、人間のベッドを低く

最近、私の寝るベッドを、すのこタイプに変えました。筆者のそばで寝ていた愛犬が、床に降りる際に受ける脚への負担を、少しでも軽くしたかったからです。

 

ベッドに寝転ぶ愛犬

高さ4㎝のすのこに、手持ちのベッドフレームを置いただけの寝床です。これでベッドの高さを25㎝程度に下げることができました。

 

ベッドの低い様子

小型犬は、少しの段差でもケガにつながる。そう、動物病院の先生から聞いていました。この工夫で、安心を得ることができました。脚に気になる症状が出てきた愛犬ですが、おかげで、軽やかに上り下りしています。

ロースタイルの暮らしは、圧迫感が減り、部屋が広くなったように感じます。少し目線が下がることで筆者の気分も落ち着くのは、うれしいオマケでした。