ハウスメーカーは長期保証や、アフターサービスが魅力です。最近、10年目の定期点検を受けた日刊Sumaiライターが、点検内容と、メンテナンスにかかった費用をリアルにレポートします。点検自体は無料でしたが、今後のために意外な部分で費用が発生することになりました。

ドローンを使用して点検
ドローンを使用して外装部や屋根、太陽光パネルも点検
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外壁のパネルと外壁目地の破損や劣化をチェック

外壁目地の破損や劣化をチェック

まず、外壁の塗装がはれていないか、外壁目地など劣化や破損している箇所がないか、家の周りを検査員がチェック。

外壁の塗料が劣化していると白い粉がつき、塗り替えを検討する時期になるそうです。実際に外壁を手で触り白い粉が付着していないかも検査。今回、問題は見つからなったので、外壁の改修工事は必要ありませんでした。

 

ドローンで屋根瓦の劣化とソーラーパネルの不具合をチェック

屋根瓦に破損がないかのチェック

ドローンを飛ばし、屋根瓦に破損がないかのチェック。ソーラーパネル(屋根と一体型)も同じく破損やひどい汚れが付着していないか確認しました。。

ちなみにソーラーパネルは、常に発電量をモニターパネルでチェックできます。ですから、日常でも低い発電量が下がっていると、不具合が発生している可能性があるとして、ハウスメーカーに相談できるようになっています。

 

屋根の隙間をチェック

今回、懸念していたことがありました。それは、鳥の巣が雨どいにできているのではないかということ。その部分も入念に見てもらいました。

結果、目立ったゴミなどなく、雨どいも問題なし。検査員の方の話では、鳥の巣は雨どいより、屋根瓦の隙間に多く見られるとのこと。今後の点検でもその箇所を、重点的に見ていくこととなりました。

もし鳥の巣があった場合でも、ハウスメーカーの方が除去してくれるので安心です。

 

樹脂製のバルコニーの点検と既存の問題点を相談

バルコニーの反り

5、6年前からバルコニーの樹脂製パネルに反りが発生してしまい、ハウスメーカーに相談していました。各パネルに段差ができたり、パネルの中央が凹んでそこに水がたまりやすくなっている状態。

以前に相談した際には、ハウスメーカーの方だけでなく、製造メーカーの方々も現状を確認しに来ましたが、結果反りの原因となるものはわからず今日に至っていました。

今回もハウスメーカーの方には見ていただきましたが、反りに変化は見られず、改善はされていません。これに関しては後日、製造メーカーの方が来て再度点検を行うということになりました。

 

天井裏の雨漏りが発生していないか、24時間換気ダクトをチェック

天井裏もチェック

ロフトの天井点検口から天井裏に入り、屋根からの雨漏りが発生していないか確認をしました。また24時間換気ダクトもあるので、そのダクトの不具合がないかのチェックも行いました。

24時間換気システムの換気口は常に稼働しているため、ホコリがたまりやすいので、定期的に掃除をするようにアドバイスをもらいました。

 

床下全面をくまなくチェック!シロアリなどの害虫有無を確認

床下全面をくまなくチェック

1階の床下点検口より家の床下のカビや腐朽、シロアリ被害の有無を確認しました。この作業はハウスメーカーの方ではなく、シロアリ専門業者の方が行いました。

家を建てた際に防蟻剤をまいてからコンクリートで床下を固めましたが、10年たつとその防蟻剤の効果は低くなっていくそうです。10年経過したこの時期に、防蟻剤を再度まき、シロアリ対策を行うことをすすめられました。

 

防蟻剤をまく方法

防蟻剤をまく方法としては、顆粒状のものを基礎部にまき、防蟻塗料を金属の束部に塗るという2種類の方法を行います。

またシロアリ被害がもっともひどいと言われている玄関部分は、10か所ほど穴をあけて防蟻剤を注入することになります。この対策を行うことで、今後10年がさらに保証期間となり、シロアリによる被害や駆除工事なども無償となります。

ただ注意しなければいけない点が。この防蟻剤によるアレルギーが、起こる人もいるそうです。化学薬品などにアレルギーがある方は、事前によく相談された方がよいとのことでした。

 

防蟻工事の見積もり

今回の調査結果では、なにも被害が見つからなかったということで、防蟻工事のみを春先に行う予定を立てました。工事の見積もりは106.5㎡で26万6250円(2,500/㎡)です。決して安い工事とはいきませんが、今後シロアリの被害に合わないためには、工事は必要だと思い決定しました。