初めてのレシピ本を出版した、ずん・飯尾さん。これはフジテレビで放送されている『ノンストップ!』で、飯尾さんがサイコロを振って出た予算や食材で料理をつくる人気コーナーから生まれたもの。飯尾さんはもともと料理好きで、番組内のみならず、自宅でも台所に立つ時間が「大きな気分転換」なのだとか。今回はESSEonline読者のために、毎日の食事づくりのモチベーションを上げる工夫や、料理を楽しむヒントを教えてもらいました!

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ずん・飯尾さんのレシピ本発売!料理のお悩みに答えてもらいました

「料理はみんなでつくる」雰囲気の家庭で育ちました

ずん・飯尾さん
ずん・飯尾さん初のレシピ本が発売!
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レシピ本のテーマはタイトルにもある通り「開き直り」。少ない食材でも簡単に、すぐにつくれておいしい一品が紹介されているのが特徴です。中には豆腐を手でちぎり、薬味を載せただけの「手ちぎりやっこ」なるメニューも!

「『手ちぎりやっこ』、いいでしょう? 包丁じゃなくて手を使うから、口に入れたときの食感が違いますよ。どう、新鮮でしょ? って、明るく言い放ってしまえば、これも立派なおかずです(笑)」

 

●料理とは「アドベンチャー」

料理をする飯尾さん

私たちを日々悩ませるのが、料理づくりの面倒くささ。「今日のおかずはなににしよう…」というモヤモヤから解放されるには、どうしたらいいでしょうか?

「料理はアドベンチャーだと思って下さい。火が強すぎると思えば、止めて余熱を使えばいいし、味は薄いと思ったらたし、濃かったら薄める。そんな基本ルールを守り、身近な食材でトライ&エラーを楽しむ心を持つといいかもしれないですね。僕だってレシピ本を出させていただきましたけど、お店を開く腕前でもなんでもないですし(笑)」

そう語る飯尾さんは、じつは子どもの頃から「毎日つくれる簡単料理」に親しんできたと言います。共働きのご両親の元で育ち、自然とキッチンに立つ習慣が身についたのだとか。

「母親が、仕事、子育て、趣味と充実させたい人で。とくにスポーツやお稽古事には熱心でね。週に2回ママさんバレーをかけもちしてました。バレーがある日は夕飯のあとにすぐ出かけたいもんだから、ブルマ姿で食事の準備をしたりして(笑)。彼女が自分時間をキープするためにも、飯尾家のメンバーは、『食事は家族みんなでつくるもの』という雰囲気が当たり前になっていて…。僕も小学校2年生でつくったサンドイッチをデビュー戦に、気がついたら家族のために安くておいしい食材の買い出しをしたり、簡単なおかずづくりが大好きな子どもになっていきました」

●少食・偏食の子は「空腹にさせる」!

飯尾さんとは対照的に、料理のありがたみを感じてくれない家族が悩みのタネという人も多いもの。一生懸命つくった料理を子どもの前に出しても「食べてくれない」、「好きなものしか食べない」と、少食・偏食に悩む人も多いです。そんなときはどうしたらいいのでしょうか?

「飯尾家の場合はね、食べ盛り&生意気盛りの僕が、『今日も魚?』とか、母親の料理に文句をひと言でも言うと、『あ、お兄ちゃん(飯尾さんは3人兄妹の長男)は、今日は夕はんいらないみたいで~す!』って、明るくご飯を下げられそうになってました。そこで『すみません! 食べさせて下さい』って(笑)。好きなものしか食べないお子さん、好物をつくってもらえてうらやましいですよ! …とそれは冗談として、いちばん効くのは“空腹”じゃないでしょうか。お子さんの生活リズムにもよりますが、少食や偏食が気になる場合は、いつもよりごはんの時間を少~し遅らせるのも手かも。世の中で空腹ほど、ごはんがおいしく食べられる状況はないですからね。あれ、なんか今日はごはんが遅い…お腹すいた! ってなればしめたもの(笑)。お子さんの態度も変わってくるはずです」