一戸建てに勝手口があると、ゴミ出しや荷物の搬入経路としてとても便利。でも、一方でデメリットもあります。一戸建てに暮らす日刊すまいライターは、家を建てる際にオプションで勝手口を設置。約11万円の費用をかけました。でも、実際に生活してみると勝手口の使用頻度が低く、つけない方がよかったと後悔しています。その理由は、動線と防犯、そして寒さ。詳しく語ります。

キッチンのすぐ脇にある勝手口
勝手口は、ライフスタイルによっては不要な場合も
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生活してみると、使用頻度が低かった勝手口

勝手口は、駐車場やゴミの収集場所にアクセスしやすかったり、家庭菜園などをしていたりするお宅であれば、メリットが多いと思います。

住んでみてわかったのですが、筆者宅の場合は、庭に出る頻度はそこまで多くありませんでした。勝手口の近くにはき出し窓を設置していたため、庭に出るときは勝手口よりもはき出し窓を使うことが習慣に。

また、買い物から帰って車から荷物を運ぶときも、上着を脱いだり手を洗ったりするのは玄関からの動線ほうが便利。勝手口を使うことがほとんどありません。駐車場までの距離は勝手口のほうが近いのですが、結局、いつも駐車場から少し離れた玄関に荷物を一旦置いてから、キッチンまで運んでいます。

気づくと勝手口を開けるのは数か月に1度ほどで、ほとんど使わないままになっています。ただ、子どもが庭遊びをしているときにおやつを渡したり、庭でバーベキューをしたりするときなどは、勝手口からの方が便利なのでなるべく活用するようにしています。

 

勝手口がゴミ出しの動線上にない

キッチンに置かれているゴミ箱

家の外にゴミ箱を置くお宅であれば、勝手口があったほうが便利だと思います。ですが、筆者宅では夏場などはにおいが心配なのと、カラスなどによる被害を防ぐために、ゴミ箱はキッチンに置いています。

ゴミの収集場所には玄関からのほうが近いので、キッチンでゴミをまとめて、玄関から捨てに行っています。ゴミ出しの動線上に勝手口がない、というのも使わない理由のひとつかもしれません。

 

ガラス面が大きいので冬は寒く、夏は暑い

勝手口のドアは窓よりも大きいので、外の光がたくさん入る

勝手口のドアはガラス面が大きいので、外の光がたくさん入ってとても明るいのはメリットだと思います。 でも、当然冬は冷気を感じやすく、夏は暑くなります。

筆者宅ではとくに冬の冷気が気になります。 冬の寒い時期、朝は足元がとても冷えるので、ロールスクリーンを設置したり、コンパクトなセラミックヒーターを置いたり、寒さ対策が必要になります。

 

勝手口はオプションだった。設置費用は約11万円

最近では勝手口をつけないお宅も増えてきているようで、家づくりを依頼したハウスメーカーでは、標準の設備に勝手口がついていませんでした。

打ち合わせ中は、勝手口があるのが当たり前だと思い込んでいましたし、あったら便利そうというイメージもあったので、オプションで設置をお願いしました。ちなみに勝手口の設置費用は約11万円。

しかし筆者宅での勝手口の使用頻度を考えると、もう少し検討してから決めておけばよかったと後悔。 勝手口のオプション費用を別の設備に回すという選択肢もあったのでは、とも思います。