コミックエッセイ『1ヵ月でいらないモノ8割捨てられた! 私の断捨離』(講談社)の著者でイラストレーターのなとみみわさん。「人生の第2章は絶対に自分を幸せにしたい」と断捨離を決意したなとみさんに、ご自身が実感した「断捨離の極意」を教えてもらいました。

 

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イラストレーターのなとみみわさんは、子どもが独立し、介護していた義母を看取ったあと、49歳で離婚、おひとりさまに。

「自由になりたくて覚悟を決めて離婚しまたが、実際に一人になると寂しくて…。時間が空くのが怖くて友達と会う回数を増やしたり、仕事もパンパンに詰め込んだりと、あえて毎日を忙しくするように。そうすると、家はどんどん汚れ、ご飯もつくらなくなっていました」となとみさん。

「部屋が散らかっていても死にはしないけど、心が少しずつ死んでいく気がする」と思っていたころ、一般社団法人断捨離代表・やましたひでこさんと出会い、断捨離の扉を開けることに。

書影
なとみみわさんの『1ヵ月でいらないモノ8割捨てられた! 私の断捨離』(講談社)
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●モノを捨てられず、小さい頃から探し物ばかり…

なとみさん自宅
モノで溢れた部屋(左)が、断捨離でスッキリとした状態(右)に

なとみさんが断捨離を始める前は、部屋がモノで溢れていたそう。

「人からもらったモノを捨てられないし、小さい頃から探し物ばかりしていました。部屋は雑誌や書類が積みあがり、脱いだ服も山積みで寝る場所がない有様で。しまう場所に迷ったら入れておく“とりあえずBOX”が6個もあったんです。

いざ片づけ始めると“もったいない”“思い出があるから捨てられない”となってしまい、最後は“めんどくさい、まっいいか~”と思考停止してしまうタイプでした」

 

●物事を「自分軸」で考える習慣をつければ、捨てられる

どうして、なとみさんのように「モノを捨てる」ことに悩んでしまうのでしょうか?

断捨離代表のやましたひでこさん曰く、「断捨離はただ捨てるのではなく、今の自分に必要か必要じゃないかを見極める力を育てること」なのだそう。

「まだ使えるモノを捨てるのはもったいない、いつか使える、誰かが使える…と、モノ軸で考えてしまうと捨てられません。このモノ軸から『自分軸』で物事を見るように変えられると、“これは今の自分に必要? ふさわしい? 心地がいい?”と自分中心に考えられて、断捨離ができるようになります」とやましたさん。

なとみさんは、「自分軸って最初はピンとこなくて。でも“これは今の自分に必要?”と考えることを絶えず続けていくと、スーパーに買い物に行っても“このパンを食べて私は幸せなのか”と一瞬でも考えるように。そうすると、自分にとって必要かどうかを感覚的に考える実感がわいてきて、“あ、自分軸ってこれのことか!”と分かるようになりました」