毎朝、気分が上がるような洗面台にしたい。そう思ったら、造作の洗面台を住まいにとり入れるのも、ひとつの手。家づくり際、あるいはリフォームの機会に検討してみましょう。新築を機に、ネットでお気に入りのアイテムを探し求め、インスタ映えする理想の洗面台をつくった、日刊住まいライターがレポートします。かかった費用は8万円。参考になる注意点やノウハウもお伝えします。

アンティーク調の造作洗面台
洗面ボウル、水栓、ミラー、その上のランプもネットで探して購入した
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8万円でアンティーク調の造作洗面台を実現!

造作洗面台とは、洗面台や水栓、ミラーなど自分の好きなものを選んで大工さんにつくってもらう洗面台のこと。システム洗面台では気に入ったものが見つからない、自分だけのオリジナルの洗面台をつくりたいという人に向いています。

筆者宅では2階の洗面台を造作洗面台にすることに。かかった費用は8万円弱。リフォーム会社の洗面台は、10万円以上するものが多いので、だいぶ安く抑えられたと思います。

安くつくれた理由は、洗面ボウルや水栓など施主支給(業者に任せず、自分で設備機器の用意をすること)にして、なおかつネット通販を利用して購入したからです。筆者は「楽天市場」ですべて購入しました。

ネット通販で探せば、かわいい洗面ボウルや水栓、ミラーなどを低価格で見つけることも可能です。ここでは実際に購入した商品と大まかな金額紹介をしていきます。

 

●アンティークゴールドの蛇口&埋め込みタイプのシンプルな水栓ボウル

アンティークゴールドの蛇口

造作洗面台はアンティーク調にしたかったため、蛇口のカラーはアンティークゴールドに。価格は約2万5000円。デザインが気に入ったのはもちろん、このフォルムで、お湯も出る混合水栓だったのが、購入の決め手です。

洗面ボウルには置き型タイプもありますが、埋め込みタイプのシンプルなものにしました。陶器製で掃除がしやすいという点もうれしいポイントです。こちらは約2万4000円で購入しました。

 

●木製フレームのミラー

壁かけウォールミラー

ミラーはフレームが木製で、カウンターと同じブラウンのものにしました。壁かけだから万が一落ちて割れたりでもしたらと心配なのもあり、ガラスの破片が飛び散りにくい、飛まつ防止加工が施されたものを選んでいます。価格は約1万4000円。

 

●アンティーク調のワイヤーランプ

アンティーク調のワイヤーランプ

ランプはアンティークゴールドの壁かけのワイヤーランプを選択。ライトは電球色で雰囲気のある光で灯してくれるのがお気に入り。こちらは、約8000円で購入しました。

 

●真鍮(しんちゅう)製の無塗装のタオルハンガー

アンティークゴールドのタオルハンガー

こちらもアンティークゴールドのタオルハンガー。価格は約6000円。真鍮製の無塗装なので、年数がたっていくほどに深い色合いに。今後の色の変化を楽しみにしています。

 

洗面台の雰囲気に合わせ、壁紙をこだわりのタイル調に

造作洗面台の全景

筆者宅の壁は、ほぼホワイトで統一。しかし、洗面台の壁は冒険してみようかと思い、タイル調の壁紙を選びました。この選択が大正解で、アンティーク調の洗面台にピッタリ。

家の中でこだわったポイントはいくつかありますが、この造作洗面台がいちばんのお気に入りで、毎朝身支度をするたびに気分が上がります。

 

使いやすさはシステム洗面台より劣る場合も。造作洗面台のデメリット

お気に入りのワイヤーランプ

造作洗面台は気に入ったアイテムでオリジナルの洗面台をつくることができますが、デメリットもいくつかあります。

 

●金額が高くなることもある

筆者は施主支給で低価格帯のものを選んだため8万円という金額が実現できましたが、パーツにこだわれば、全部セットになったシステム洗面台より、高くなる可能性もあります。

 

●使いやすさや掃除のしやすさは劣る

1階脱衣所にある洗面台はシステム洗面台を使っています。当初は脱衣所の洗面台を造作洗面台にしようとしていましたが、どんなに汚れにくい洗面ボウルを選んでも、システム洗面台メーカーが何年もかけて改善を繰り返してきた洗面台には勝てないだろうと思ったからです。

そして、利用頻度の少ない2階の洗面台なら、それほど汚れることはないかと造作洗面台に。

造作洗面台がそこまで汚れることはありませんが、カウンターへの水ハネは気になります。

 

●イメージと違う可能性もある

造作洗面台はオリジナルでつくれる反面、システム洗面台のように、でき上がりを確認してからつくり始めることができません。業者へ自分の持つイメージをしっかり伝えることが大切です。筆者は参考にした画像をいくつか見せて、業者とイメージの共有をしました。

 

●施主支給の場合は業者に確認を

せっかくお気に入りのものを購入しても、設置できなかったら使い道がなくなってしまいます。筆者はそれぞれのパーツを購入する前に、業者に設置できるかどうか確認しました。

施主支給する場合は業者に伝えて、どんなパーツが必要なのか、どのくらいのサイズなら収まるのかを確認しておく必要があります。設置したいライトがあれば、電気配線も関わってくるため早めに伝えるとよいでしょう。

洗面台は毎日使う場所。自分のお気に入りの洗面台をつくることができ、気持ちのよい1日のスタートがきれています。

 

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