家計管理の方法は人それぞれ。最近では、スマホアプリやキャッシュレスなどを駆使する人も多いなか、昔ながらの現金主義を貫く人も。お金の減りが目に見えてわかるから管理しやすいと、根強い人気です。
エッセのお金コンテストで“オカネジェンヌ”銅賞を受賞したSさんも、徹底した現金主義で貯蓄を成功させているひとり。その貯まるコツをお見せします。

「ウォールポケット家計簿」で最高貯金額を更新中!

ウォールポケットの周りにぬいぐるみ
千円札で60枚!見える化が貯まるコツ
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子どもとの時間を大事にしたいと正社員からパートにシフトしたSさん。「収入は半減したのに、あき時間にムダづかいが増え、貯金できなくなって…」と話します。このままではいけないと、ネットで見た1日2000円の予算管理をスタート。

「ウォールポケットに30日分の予算を入れて壁にはったら、『使えるのはこれだけ』とハッキリし気が引き締まりました。ぜいたくしたい日は2~3日分の予算をまとめて使い、翌日からNMD(無買デー)で乗りきるようにしています」

こうして毎月黒字が出るようになり、特別費の先取り貯金も開始。
「予算を決めて備えれば、出費の膨張が防げると実感。自分史上最高の貯金額となる年200万円を達成しました。ウォールポケットを見て、子どもたちが『予算には限りがある』と気づいてくれたのも収穫です」

<Sさん(東京都・40歳)のプロフィール>

夫(40歳)、長女(9歳)、長男(7歳)の4人家族。貯金体質で、結婚3年目に1700万円を貯めてマイホーム購入。減収+出費増のピンチに家計を見直し年200万円貯金を達成! インスタグラム(

@happy_kari_kari

)で家計管理や節約について発信

●【Sさんの家計表】

夫の月収(手取り) 220,000円
妻の月収(手取り) 100,000円
児童手当 20,000円
*****************
収入合計 340,000円

住居費 30,000円
食費・日用雑費 60,000円
水道光熱費 17,000円
通信費(携帯電話3台分、プロバイダーなど) 20,000円
子ども費 27,000円
レジャー費(外食費、被服費を含む) 50,000円
保険料(都民共済) 6,000円

貯金 126,000円
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支出総計 336,000円
収支 +4,000円

ウォールポケット家計簿のつくり方

お金が入ったウォールポケット

ウォールポケット家計簿は、食費と日用品の予算1日2000円をポケットに振り分けて管理する方法。「レジャー費などは別に予算をつくります」

●1:100円ショップのウォールポケットを用意

ウォールポケット

1か月30日分のポケットがついたウォールポケットを用意。「100円ショップで購入したこの商品は透明で中身が見えて使いやすいです」

●2:1日2000円を1か月分用意

千円札とウォールポケット

1日の予算2000円×30日、6万円分の千円札を準備。「郵便局のATMなら、60千円と入力すると全部千円札に。手数料も無料です」

<POINT! 1日2000円でもやりくりできる理由>

乾麺など

予算が厳しい日に備えて、カレールーや粉類、乾麺を常備。「残り野菜と組み合わせれば、カレーやお好み焼きなどできり抜けられます」

●3:30日分の予算をポケットに入れる

ウォールポケットにお札を入れる様子

1日の予算を2000円ずつ、ポケットにイン。「きれいに折りたたんでポケットに入れておくと、大事に使おうという気持ちになります」

●4:出勤前に2000円を財布に入れる

お財布に千円

朝の出勤前、1日の予算2000円を財布へ。「財布に2000円しかないので、買い物も真剣に。続けるうちに、予算感覚が身につきました」

<POINT! カード購入時はその分を抜いておく>

カード千円など

カード払いはその都度予算から代金分を専用財布に入れ、予算厳守を徹底。「つい使いすぎたら、翌日からNMD(無買デー)を設けて調整します」

●5:残金は貯金箱に入れ、ごほうびに!

黄色貯金箱

1日の終わりに、財布に残ったお金を貯金箱へ。「このお金はごほうび。おやつを買ったり、映画に行ったりして楽しめば、来月もがんばろうってモチベーションが上がります」

子どももお金の大切さを実感しているそう。

家計を管理するのに便利なツールはいろいろありますが、現金が目に見えるとお金を使っている実感がわいて、節約意識が高まるというのも納得。とくに、ムダづかいが多いな…と悩んでいる方、試して見る価値大です。