年末に片づけたはずなのに、なんだかもう雑然としている…。スッキリとものが少ない家に憧れているけど、実現できない…。こんな悩みを抱えていませんか?

家が散らかっていると「片づけもできない私って」と自己嫌悪になりがちですが、片づけが苦手なのではなく、あなたが「自分のタイプ」をわかっていないことに原因があるかもしれません。

心理タイプ別片づけ術を開発した安田マキさん・松下さおりさんに、タイプの見分け方と、片づけるヒントを教えてもらいました。

重ねられた食器
食器棚を見れば、自分の片づけタイプがわかる
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家が片づかない最大原因は、ものが多すぎること。タイプ別お片づけ方法

家の片づけにはまず「収納術」が必要だと思っていませんか? でも、たくさんあるものを収納しようとグッズを買ったことで、ますます雑然としてしまうということがよくあります。

家が散らかっている原因は、ものが収納されていないことではなく、ものが入りきらないほど多すぎることに原因があります。
つまり、まずはものを自分の家の収納スペースに入るだけの量に調整することが大切です。

●人は「考え方のクセ」によって3つのタイプに分けられる

「そうは言っても、簡単には捨てられない」と思ったでしょうか。
人は生まれながらに「考え方のクセ」があり、なにか問題が起きると、それにとらわれてしまう傾向があります。それが、次の3タイプです。

・現在…直観や身体感覚を重視し、過去を振り返ったり先々を考えたりしない ・過去…気持ちや感情を重視し、相手のことを考え、寄り添おうとする ・未来…考え、思考することを重視し、先々に備えようとする

これが、「ものを減らせない理由」につながっています。

●あなたのタイプはどれ?家が片づかない3つの理由

では、次の設問のうち、あなたが当てはまる回答はどれか、直感で答えてください。

Q.あなたがものをとっておく理由で、一番多いのはどれ?

(1) とくに理由はなく、なんとなくとっておくことが多い

(2) 買ったりもらったりしたときのことを思い出して、手放せない気持ちになることが多い

(3) もし必要になったときなかったら不安だからとっておくことが多い

あなたのタイプは次のとおりです。

猫や犬のイラスト

(1) 「現在」にとらわれるくまタイプ

(2) 「過去」にとらわれるねこタイプ

(3) 「未来」にとらわれるいぬタイプ

あなたの家にものがあふれ、片づかないのはそもそも自分のタイプを自覚していないことに原因があります。

●食器棚を見れば、自分のタイプが丸わかり!

たったひとつの質問で自分のタイプが判断できるはずない、そんなふうに思ったでしょうか。

では、ここで自宅の食器棚をチェックしてみましょう。たくさんの食器がぎっしりとつまっているのではないでしょうか。
しょっちゅうホームパーティをする家は別として、一般的な家庭でそんなにたくさんの食器は必要ないはず。しかし、たとえば家族の人数分を大きく上回る数のマグカップがあるなど、どの家も必要以上の食器をもっているものです。

食器棚がぎっしりとつまっている理由は、タイプによって異なります。

くまタイプ…粗品でもらった皿やマグカップがたまっているのに、あること自体をわすれがち。使っていない食器がたくさん眠っているけれど、使わない理由もしまいこんでいる理由もとくにナシ ねこタイプ…昔お気に入りだった、友達からのプレゼント、旅先で買った…など、ひとつひとつに思い出がありとても捨てられない。とくにいただき物は箱のまま保管してある いぬタイプ…お客様が来たときにたりないカップや食器があると困るので、量も種類もしっかり備えておきたい。そもそもいつか使えるものを捨てるなんて、もったいなくて考えられない

このように、同じく「食器がぎっしり」という悩みを抱えても、その理由はタイプによって異なるのです。

●食器棚を片づけるために必要な考え方

食器棚を片づけるには、「残す食器・手放す食器」の線引きが必要になるのですが、それもタイプによって異なります。

くまタイプ…「なんとなく」で使い続けている食器を改めてよく観察しましょう。なにも感じないものと「かわいい!」など心躍るものがあるはず。それが残すかどうかの線引きです ねこタイプ…「思いがこもっているから」と残したもののなかには、じつは趣味でないものがたくさんあるはず。「愛されて使われた方がこの子たちも幸せ」と切り替えることで線引きができるようになります いぬタイプ…来客用の食器をしまいこんでいるのは無駄なこと、と考えを切り替えましょう。いい食器を普段使いすると、暮らしの質がアップします

食器だけではありません。クローゼットで、キッチン収納で、日用品をしまう棚で、同じことが起きています。

自分がものをとっておく理由を自覚すること、そして自分に合った片づけ方を知ること。この2つが家の片づけには欠かせません。
それぞれのタイプに合った片づけ方をすれば、必要なものとそうでないものの線引きがスムーズになり、今よりもっとすっきりと、ものの整理ができます。

もうリバウンドしない! 心理タイプ別片づけ術

』(扶桑社刊)では、タイプの見分け方や、タイプに応じた片づけ方法を詳しく紹介しています。
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