長引く自粛生活により、家にものが増えた…という声が続々聞かれます。ESSE読者のアンケートからも、生活必需品からストレス解消用に買ったものまで、しまい場所に困っているものがいろいろ見えてきました。そんな困りものの収納法を、整理収納アドバイザーの中山真由美さんに教えてもらいました。
ものが増えても収納は増やすべからず!プロが教える解決法
形がふぞろいで場所もとりがちな趣味の道具やキッチン家電。たまにしか使わないものの、しまい込むと出すのが面倒、という困りものです。
「ものが増えたからといって、収納グッズを増やすのはおすすめできません」と話す、中山さんの解決策とは?
●収納の困りもの:キッチン家電
すべての画像を見る(全5枚)「栄養バランスのためにジューサーを購入。どこに置けばいいのか困っています」(M.Kさん・愛知県・45歳)
「家族で楽しもうとタコ焼き器を買いましたが、正直かさばります」(C.Aさん・千葉県・44歳)
解決!:「しまい込むのはNG。キッチンカウンターに出しっぱなしにしてフル活用!」
調理家電はしまい込むと出し入れがおっくうになったり存在を忘れてしまったりして使わなくなるので、いっそのこと出しっぱなしにしましょう。キッチンカウンターの一角を調理家電スペースにしても◎。しまう場合は納戸に収まる分だけに絞るように。
●収納の困りもの:趣味グッズ
「ギターを買ったのですが、すでにホコリをかぶっています」(E.Yさん・福井県・30歳)
「DVDや漫画を一気買い。結局見ないままで、処分もできなくて困ってます」(M.Oさん・広島県・44歳)
解決!:「かさばるものはあえて飾って! 期限を決めて処分するのも◎」
小型楽器は目につく場所に飾るとインテリアにも。DVDや雑誌なども見せる収納にし、半年から1年など、期限を決めて必要かどうかを見直しましょう。どうしてもとっておきたいものは厳選して残して。
●まだまだある!捨てられないものはこうして解決
<マスクや衛生用品はカゴに入れて玄関に>
外出時に携帯するマスクやウェットティッシュは玄関を定位置にすると便利。玄関回りを整理して、置き場所をつくりましょう。カゴにまとめて入れてゲタ箱の上に置いたり、ワゴンに収納して玄関近くに置いてもOK。
<在宅ワークグッズはカバンに入れて移動式に>
今使っている仕事用カバンでも、昔使っていた大きめのバッグでもいいので、パソコン、LANケーブル、書類など仕事グッズをまとめて入れて。カバン1つ持って移動すれば、家じゅうどこでもオフィスになります。
ものの置き場所は、収納にしまい込むだけとは限りません。大切なのは使いやすい状態で置いておくこと。そして本当に必要のないものは、潔く処分を決断するのも大事なポイントです。困りものをなくして、心地よい部屋づくりをめざしましょう。