主婦業のかたわらエッセイスト、カウンセラーとしても活動する若松美穂さん。ここでは大人の女性が抱える人間関係のお悩みに答えてもらいます。

ひざを抑える様子
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機嫌が悪くなりやすい職場の同僚。そのストレスで休職に追い込まれ…

【相談内容】

転職するたびに人間関係に悩まされ、前職はうつ病で転職したものの、現職もうつ病が再発してしまい現在休職となりました。

現職の職場では、自分の気分で機嫌が悪くなる人が1人居ます。
部署では私を含め4人で作業を進めなくてはならないのですが、その人とコンビの場合はつい顔色や機嫌を伺ってしまい、そんな自分に疲れて胃痛頭痛もありました。
その人は基本的にはワガママな性格で、40半ばの年齢でも自分のことを「私」と言わず、自分の名前で呼ぶような人。かまってちゃんで、さまざまなマウントを取りたがります。噂好きなので情報はなんでも知っていたがるし、自分のかわいそうな話をすることで同情を買い、悲劇のヒロイン気取りでいます。機嫌が悪くなると話すらせず、こちらの言うことも聞かなくなるので放置していますが、私にとっては手に終えない状態。

もちろん悪い人ではないのですが、極力プライベートでは関わらないようにしています。それでも、そんな毎日を送っていたら、体調に異変が出てきてしまい、私が休職せざるを得ない状況になってしまいました。
年齢的にも、なかなか転職できないので、現職で乗り越えていきたいと考えてはいるのですが、復職したときに自分がどれだけ強くなって受け流せていけるかと不安な面もあります。(50歳・ゆゆゆさん)

【若松さんの回答】

転職するたび、人間関係に悩まされているとのこと、その都度、お疲れもがんばりもあったのですね。病気に関しては、先生の処方を守り、体調を戻されることが優先かと思います。心と体はどちらかだけが元気ということは難しいものですので、まずはしっかり休み、体が痛みのない状態に近づくと、ゆゆゆさんのお気持ちも楽になるのではないでしょうか。

文面を拝見し、ゆゆゆさんには「年齢もあるので、現職で乗り越えていきたい」というご希望があるんだなと感じました。そのうえで、「強くなって受け流せていけるご自分になることができるのか」不安なのですよね。
おっしゃるとおり、受け流せるようになることは必要かもしれません。なぜなら周囲の人みんなが、自分の思い通りの思考・行動・発言をしてくれることはないですし、相手がこちらの望みどおりに変わってくれることも不可能に近いからです。

ただ、“受け流すこと”にも練習が必要です。まず、「今、私は○○を気にしたな」と認識してみましょう。今回の場合ですと、『今、私は、相手の機嫌が悪いことを気にしたよね』という風に。その後、「でも、相手のことは私に関係のないこと」「まっ、いいか」「考えても仕方がない」と心の中でつぶやき、それ以上グルグルと考えないよう、ストップをかけるのです。

こうして、自分にストップをかけることやプラスの声がけをすることは、ほかのだれかがしてくれることではないので、ご自分の強い意志が必要になります。同じ強さでも、だれかに対して強くなる必要はなく、ご自分の意志をご自分に働かせる強さをもつことができると、この先いろいろな人が現れても、ご自分で対処できるようになるかもしれません。

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【若松美穂(わかまつみほ)】

お金をかけずにセンスと工夫でおしゃれに暮らすカリスマ主婦読者として、生活情報誌『ESSE』や『サンキュ!』などで紹介され人気者に。2011年、心理カウンセラーの資格を取得。主婦業のかたわら、エッセイストとしての執筆活動のほか、講演、各メディアへの出演など多方面で活躍。夫と娘2人、母親の5人家族。埼玉県在住。公式サイト「

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