昨今、「これまで家事をしてこなかった夫が家事をするようになった」という家庭も増えているようです。
しかし、夫の作業を見ていてハラハラし、つい口を出してケンカに発展して…なんていうことも。
「僕自身、妻に言われるまで家事を“やってあげている”気になっていたこともあったんですよ」
と語るのは、このたび初のダイエットレシピ本『
』(扶桑社刊)を出版した、お笑い芸人のはんにゃ・川島章良さん。
今ではイクメンという川島さんに、ここに至るまでの紆余曲折や、夫とのコミュニケーションのコツを聞きました。
冷静に伝えれば大丈夫!夫の家事力を上げるチャンス
プライベートでは2020年2月に第2子が誕生。食育アドバイザーやだしソムリエの資格などをもち、ブログでも娘さんとのエピソードを披露したりと“イクメン”の印象がある川島さんですが、家事の分担については紆余曲折あったそうです。
「たとえば子どもをお風呂に入れるときですが、僕は子どもを洗ったらそこで終わりだったんですよね。でも妻に、『お風呂に入れるというのは、体を洗って、タオルで体をふいてパジャマを着させて、歯みがきさせて、髪を乾かしてあげるところまでなんだよ』と言われて。正直、そんなに認識の違いがあったのか! と驚きました」
●いきなり文句を言うのではなく、事実だけを伝えて
「お風呂の件ですが、もしこれがいきなり『あなたは最後までやってない!』とか、『やった気にならないで!』と怒られたりしていたら、こっちもムッとしてしまったと思います。僕の場合は妻が、『お風呂に入れる作業はここからここまで』と冷静に伝えてくれたので、受け入れることができました。というか、“服を着せて髪を乾かして…”という作業まで含まれるなんてまったく考えていなかったので、そうだったのか! という驚きの方が大きかったです(笑)」
奥さんの伝え方によって、子どもをお風呂に入れるときは“髪を乾かすまで”と意識するようになったと言います。
「男性に多いと思うんですけど、いわゆる“目に見えない家事”が本当に見えていないんですよ。言われて初めて、そういえば妻はそこまでやっていたかも…? と気づく。女性の皆さんは『なんで言わないと気づいてくれないの?』とイライラすることもあるかもしれないんですが、そこはひとつ、フラットに伝えてもらえるとありがたいです」
●よかれと思った家事でギクシャク
そんなやりとりを経た川島さんですが、ついついよかれと思って家事をしすぎてしまい、奥さんとギクシャクしてしまったこともあるそう。
「僕自身、1人暮らし経験が長いから、ある程度家事ができてしまうんですよね。そしてよかれと思ってどんどん家事をしていると、妻が申し訳ない気持ちになってしまったみたいで。これはその人のタイプにもよると思いますが、『夫に家事を手伝ってほしい』って、イコール自分が手抜きしたいから、ではないと思うんです。大切なのは『大変そうだな、自分がやった方がいいな』と思ったときにサッと動くことなのかなと思います」
●「家事を手伝う」のではなく、「妻の自由時間をつくる」と考える
妻が忙しそうなときや、疲れていそうなときにサッと手を貸す。とても理想的な夫に思えますが、なかなか実践が難しいのが現実です。
ここからは、どう家事に参加すべきか悩む男性陣へのアドバイスをいただきました。
「僕が心がけているのは、『妻の自由な時間をつくる』という考え方をすること。わが家の場合、妻は専業主婦なので子どもと四六時中一緒にいて、家事もするわけですよね。自分の自由な時間がまったくないと思います。一方僕は、仕事に行くとはいえランチの時間は自由に好きなものを食べられたり、芸人仲間と食事したり、ストレスなく過ごせる時間がある。妻にはそれがないと思うとしんどいだろうなって。だから休みの日は子どもを連れて出かけたり、食後の皿洗いをしたりして妻の自由な時間をつくっています。あてずっぽうに家事をするよりも、この意識で行動する方がうまくいくんじゃないでしょうか」
「妻の自由な時間をつくる」。この意識で家事をしてみると、いつ自分が動くべきなのかがクリアになるかもしれませんね。
「それはやってくれなくてよかったのに!」という文句を言われることも減りそうです。
●料理初心者でも失敗しない!だしパックを使った簡単レシピ
家事のなかで欠かせないのが料理。まったく料理をしたことがない! という男性にはハードルが高いかもしれませんが、今回は料理初心者でも失敗しらずな簡単レシピも教えてもらいました。
「用意するのは刺身とオリーブオイル、そして市販のだしパックだけ。オリーブオイルとだしパックを混ぜると、一発で味が決まる万能調味料に変身するんです。これなら失敗なし! そんなだしオイルのつくり方と、だしオイルを使ったカルパッチョのつくり方をご紹介します」
●だしオイル
オリーブオイルとだしパックを混ぜると、一発で味が決まる万能調味料に!
【だしオイルの材料(つくりやすい分量)】
・だしパック(中身を出す) 1パック
・オリーブオイル(できればエクストラバージン) 125ml
【つくり方】
清潔な保存容器にだしパックを入れ、オリーブオイルを注ぎ、よくかき混ぜる。
※常温で2週間保存可能●タコの和風カルパッチョ
【材料(2人分)】
・ゆでタコ 120g
・ミニトマト 3個
・だしオイル 大さじ2
・ユズコショウ 小さじ1
【つくり方】
(1) タコはそぎ切りにする。ミニトマトはヘタを除き、4等分に切る。
(2) 器に(1)を盛り、だしオイルとユズコショウをよく混ぜ合わせて回しかける。
[1人分170kcal]
「これなら簡単なうえにオシャレで、奥さんもびっくりするかもしれません(笑)。タコはすでに刺身になっているものを使うともっと簡単ですよ。ぜひ試してみてください!」
今回は川島さんに、夫に家事をしてほしいときの上手な伝え方と、夫が家事をするときの考え方を教えてもらいました。
せっかくなので、夫婦円満に過ごしたいですね!
発売中の『
だしパックを入れるだけ! がまんなしでやせる はんにゃ川島の魔法のだしパックダイエット』(扶桑社刊)では、ほかにもだしパックを使った簡単なダイエットレシピが満載! すぐにつくれておいしいうえに、やせてしまうという驚きのメニューばかりです。
ぜひ手に取ってみてください。