年が明けたら初詣。いい1年を迎えるためには、とっても大事な行事です。開運コーディネーターの富士川碧砂さんに、初詣のお作法について伺いました。

神社でのお参りの様子
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パワースポットよりも近くの神社?おみくじはもち帰るの?初詣の正解

2019年の初詣参拝者数のランキングは以下の通りでした。
第1位 明治神宮(東京)
第2位 成田山新勝寺(千葉)
第3位 川崎大師 平間寺(神奈川)
第4位 浅草寺(東京)
第5位 伏見稲荷大社(京都)

「お力の強いパワースポットで初詣!」という方が多いようですね。でも、せっかく初詣に行かれても、お友達と一緒に、大騒ぎしながら…では神さまのパワーをいただけるでしょうか?
そう、初詣にもお作法があります。ご利益倍増になる初詣のお作法を、お伝えしますね。

●1箇条 まずは氏神さまにお参りしましょう

全国の神社では、天照大神をまつる伊勢神宮を別格として、氏神神社と崇敬神社があります。氏神神社は自分の住んでいる地域をお守りくださる神社。崇敬神社は自分が信仰する神社のことです。

わたしたち日本人は、古来より、季節の節目や人生の節目には、氏神さまをお参りしてきました。
パワースポットよりも先に、まず氏神さまに新年のご挨拶をすることが大事です。
そして氏神さまをお参りしてから、崇敬神社にお参りしてくださいね。

●2箇条 初詣は遅くとも15日までにお参りしましょう

初詣は、お正月三ヶ日までという説、松の内の7日までという説、あるいは小正月の15日までと言う説があります。
また、初詣は一家の主が大晦日に氏神さまの社にこもって、夜通し新年の平安を祈った「年ごもり」が始まりと言われています。

この風習を受け継いだ「2年参り」というものがあるのをご存知ですか?

「2年参り」とは、大みそ日の深夜零時をまたいでお参りをすること。よりご利益があると言われています。
近年は、混雑もあり、時間をずらしてお参りする方も多いようですが、遅くても15日までにはお参りをしてくださいね。

●3箇条 干支の絵馬やお守りは縁起物なのでもっておきましょう

縁起物

初詣のときだけ授与されるお守りや破魔矢、絵馬などは、その年の縁起物です。

破魔矢は、魔を破り災いを払うもの。その年の干支の反対側を凶の方角として、矢のとがった方を向けます。

2020年は子(ねずみ)年。子は、真北を指しますので、南の方角に矢を向けて、頭より高い位置に飾ってくださいね。

●4箇条 おみくじを引きましょう

おみくじ

初詣でおみくじを引くのはドキドキしますよね。万が一、凶が出たら、ガッカリしてしまうもの。でもおみくじは、吉や凶という結果よりも、中に書かれていることをその年の指針にするもの。初詣で引いたおみくじは持ち帰り、読み直してくださいね。

また、おみくじをゴミと一緒に捨てるのはNGですよ。

お守りや、お札と一緒にお焚き上げをしてください。お焚き上げは、基本的にそれらをいただいた神社に、お礼のお賽銭とともにお渡しくださいね。

●【番外編】お寺の初詣のお作法は神社と少し違います

さて、お寺の初詣は、神社と大きな違いはありません。ご自身の菩提寺があれば、まず菩提寺にお参りしてください。間違えないでいただきたいのは、お参りの仕方です。

神社は、二拝二拍手一礼。お寺は、右の手と左の手を合わせて合掌です。お寺でパンパンと手を打っている方をよく見かけますが、お寺なのか、神社なのか確認することを忘れないでくださいね!