自信がもてない、過去の失敗を気にしすぎる…。そんな傾向がある人は自己肯定感が低いのかもしれません。
2020年からは、自分を認める“自己肯定感”を高めて、気楽に生きてみませんか? 心理カウンセラーの大嶋信頼さんに、自己肯定感の育み方を教わりました。

女性横顔
2020年は、自己肯定感の高い人に!(写真はイメージです)
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まずはトライ!自己肯定感チェックシート

下記のうち、2つ以上当てはまったら「自己肯定感の低い人」。0、または1つの人は「自己肯定感の高い人」です。

・食事のときに、人が食べたいものを優先してしまう
・家族に対して本音をのみ込んで言えないことがある
・人の表情を読み取りながら会話をしている
・過去のいやだったことを思い出すことがある
・一日の終わりに反省することがある
・人の言葉を信じやすく、だまされやすい
・つい人の機嫌をとろうとしてしまう
・自分のやりたいことがわからない
・服を選ぶときに、人目を気にしてしまう

●ハッピーオーラいっぱい!自己肯定感の高い人の特徴

明るい女性のイラスト

自己肯定感が高い人は物事を楽観的に捉えていて、切り替えが早く、物事に執着しない、言動が自由であることが特徴。また、迷わず決断を下せて、あとに引きずらない性格の人が多いでしょう。ただ、自分の幸せを優先するあまり、周りの人が苦労することも。

●謙虚で、気配り上手!自己肯定感の低い人の特徴

控え目な女性のイラスト

自己肯定感が低い人は相手の気持ちを考えすぎてしまう、状況を把握しすぎる、客観的に物事を捉えすぎてしまう人が多いといえます。謙虚で優しい印象を受けますが、本音が言えず心の中にモヤモヤとした感情がたまっている人が多いのも特徴です。

“自己肯定感”を育てれば毎日がもっとラクになる!

「相手の顔色ばかり気にしてしまう、過去のつらい経験をいつまでも悩んでしまう、つい他人と自分を比べて落ち込んでしまう…。家庭や仕事、友人関係の悩みは、自己肯定感の低さが原因であることも多いんです」

大嶋さんはそう語ります。

「自己肯定感とは自分を肯定して認めてあげる考え方。じつは遺伝や育った環境なども自己肯定感に大きく影響しますが、SNSで他人と比較する機会が増えたこともあり、今、自己肯定感を保てない人が増えているんです」

では、自己肯定感は高ければ高いほど、よいのでしょうか?

「高いからよい、低いから悪いというものではありませんが、高い方がラクに毎日を過ごせます。人の顔色ばかり気にする人生よりも、自分の幸せを追いかけることに集中して生きた方が楽しいと思いませんか? 自己肯定感はちょっとしたコツで簡単に高めることができるもの。もし今、自己肯定感が低いかも? と悩んでいるならば、ぜひ育ててみてください」

<大嶋先生が薦める、自己肯定感の育て方>
・過去の失敗とそのときの感情を紙に書き出してみる
・家族ではなく自分のためにお金や時間を使ってみる
・無責任になってみる
・自分が本当に欲しいものをイメージする
・いい子ちゃんをやめてみる

家族の自己肯定感との向き合い方

夫や子ども、母親との関係など読者のリアルな悩みを大嶋先生がプロならではのアドバイスで、ズバリ解決してくれました!

●実母と話すのが苦痛。私を全否定しないで!

実家の母は、私に会うと必ず、服装、靴、髪型、息子への接し方など、すべてにおいて否定します。会うことがとても苦痛でも、母親なので会わないわけにもいかず…。母を変えることはできるのでしょうか?

<アドバイス>

嫉妬の感情が大きな原因。意外かもしれませんが、母親が娘に嫉妬することは多いのです。長年、攻撃され続けると自己肯定感がどんどん下がり、相手の言いなりになってしまうのはDVと同じ構造。思いきって「会わない」という選択肢を選び、少し距離をとってみるのがおすすめです。

●学校になじめない息子を励ましたい!

将棋をする男の子のイラスト

6歳になる長男が「自分はクラスで好かれていない」と言って、学校に行きたがりません。学校の先生もそんなことはないと言ってくださるのですが…。息子は納得できていない様子。どう声をかければいいのでしょうか?(広島県・33歳)

<アドバイス>

周りの気持ちを推し量れるほど、この子は頭がよいのでは。だからこそ謙虚になり、クラスメイトから嫉妬を受けやすいのかも。改善するには、学校以外で本人がやりたいことをやらせてあげて。好きなこと、楽しいことを繰り返すうちに自然と自己肯定感が高くなり、嫉妬されなくなりますよ。

●大声で子どもを怒鳴る夫。やめさせる方法は?

夫は子どもが言うことを聞かないと、大声で怒り始めます。このままでは、怒られた子どもの自己肯定感が低くなってしまうのではないかと心配です。夫に対して、上手に説明してやめてもらう方法はありますか?(埼玉県・44歳)

<アドバイス>

これも、旦那さんが子どもに嫉妬しているのが原因。妻の意識が子どもにばかり向いていて、自分への愛情がたりないと感じているのです。まずは会話を増やしたり、感謝を伝えるなど、旦那さんの自己肯定感を育ててあげましょう。気持ちが安定すれば、子どもに対して大声で怒ることも減るはずです。