フィンランドの作家トーベ・ヤンソンによって生み出され、世界中で愛されるキャラクター・ムーミン。
このムーミンをテーマにした「

ムーミンバレーパーク

」が、3月16日より埼玉県飯能市に開園します。

「ひと足先にのぞいてきましたが、子どもも大人も楽しめる充実した内容でした!」と話すのは、フィンランド人を夫にもち、北欧文化に詳しいルミコ・ハーモニーさん。
見どころや北欧文化について詳しく教えてもらいました。

ムーミンバレーパーク
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ムーミンバレーパークが開園!フィンランドの息づかいを感じます

●ムーミン屋敷から感じるフィンランドの息づかい

フィンランドの息づかい

まずはパークの中でも象徴的な、ムーミン屋敷をご紹介。ここに入れると聞いたら、ワクワクしない人はいないでしょう!

フィンランド・ナーンタリにムーミンワールドというテーマパークがあり、ムーミン屋敷があるのですが、日本で行けるようになるのはうれしいですね。

細部にこだわったつくり

注目なのは、細部にこだわったつくり。

キッチンには、ミートボールがつくりかけで、マッシュポテトやベリーがお皿によそわれていたり、天井にはフィンランドでは定番の輪っか型の硬いパンがあったり。本当にフィンランド人の家に訪れたかのような雰囲気です。

フィンランド人の家に訪れたかのような雰囲気

地下にも、ベリーのジャムのビンがたくさんあります。夏に収穫したベリーをジャムやジュースにして保管するフィンランド人の家そのままでした。

ムーミン屋敷

ムーミン屋敷に入るには、ムーミンバレーパークの入園料のほかに、ムーミン屋敷ガイドツアーのチケットが必要です。詳しくは公式サイトをご覧ください。

●絵本の世界に入り込める体験型施設「コケムス」

コケムス

ムーミン屋敷の奥にある「コケムス」は体験型施設で、絵本の中に入ったかのように楽しめる展示があります。

フィンランドの郊外のタンペレという街にムーミン美術館があり、ムーミンの世界にたっぷりと浸れますが、そこにも負けないすばらしい展示でした。

ムーミンの本を読んでいる人も、読んでいない人も、大人も子どもも楽しめる展示になっています。

ちなみに、ムーミンの著者のトーべ・ヤンソンはスウェーデン語圏のフィンランド人でしたので、ムーミンの原作はスウェーデン語で記されています。ムーミンバレーパークは、フィンランド語で統一されていますが、この絵本シリーズのゾーンのみスウェーデン語で表記されています。

世界観を体感できる展示

ムーミンが根強い人気を誇るのは、哲学的なメッセージが散りばめられていることも理由のひとつだと感じますが、その世界観を体感できる展示です。

●日本にいながら、北欧の旅へ!

飯能駅へは、池袋から電車で約50分。そこからバスに15分程揺られると、メッツァ(metsa)という宮沢湖のほとりの広大な敷地があり、ムーミンバレーパークはその中に位置します。

メッツァとはフィンランド語で森という意味。フィンランドは国土の7割が森林で1割が湖という地形が特徴です。
まさにここは、日本の中でもフィンランドの雰囲気を感じられるエリアといえそうです。
隣接する

メッツァビレッジ

は入場無料。だれでもお散歩やレストラン、ショッピングを楽しめます。
そのエリアにはLagom(ラーゴム)というレストランがあります。スウェーデン語で、「多すぎず少なすぎず、ちょうどよい」という意味で、物質主義や消費主義とは反対の、適度で節度あることをよしとする考え方です。

ムーミンバレーパークには、ほかにもムーミンたちと写真が撮れるスタジオや、「ヘムレンさんの遊園地」など、見どころ、遊びどころがたくさん。
ぜひ、日本にいながら北欧の旅へ出かけてみてください!