いつの間にか現れるバナナの黒いシミや、“なんだか気持ち悪い”という理由で、取り除く人もいる卵黄の白い筋。嫌われがちなこれ、じつは名前があるだけでなく、栄養価も高いと知っていましたか? 先日、これについてテレビで取り上げられると「へー!」「知らなかった!」と話題に。身近なんだけど、知っているようでよく知らないアレ…略して「身近なアレ」について、学んでおくとちょっと自慢できるかもしれません。

栄養価&おいしさアップも!知って得する!食べ物のアレの名前

バナナの例をはじめ、食べ物に関する「身近なアレ」について、女子栄養大学・栄養クリニックの森さやかさんに教えてもらいました。

●「バナナに現れる黒いシミ」の名前は?

バナナ
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答え:シュガースポット

バナナが熟すと現れる黒いシミは、「シュガースポット」といいます。これは、バナナの果皮が熟し、ポリフェノールが空気中の酸素と反応して酸化したもの。「シュガースポット」がポツポツと出た頃が食べ頃です。甘味も深く、ポリフェノール値が高くなって抗酸化作用もアップしますよ。

●「ミカンの皮についている白い繊維」の名前は?

みかん

答え:アルベド、中果皮(ちゅうかひ)

ミカンの皮についている白い繊維は「アルベド」、または「中果皮」といい、ポリフェノールの一種、ビタミンPが豊富。なかでもヘスペリジンという成分が多く含まれ、血管を強くし、血流をよくする効果が。動脈硬化や脳出血の予防につながるので、できれば取り除かず食べましょう。

●「卵の黄身についている白い筋」の名前は?

目玉焼き

答え:カラザ

卵の黄身についている白い筋は「カラザ」。タンパク質やシアル酸が豊富で、卵をウイルスや細菌の感染から守るほか、衝撃から守り、胚(ひよこになる部分)が常に上を向くように保つ役割も。ちなみに、卵の黄身や白身はひよこが卵の中で育つための栄養。「カラザ」も一緒に吸収されます。

●「ヨーグルトの上澄み液」の名前は?

ヨーグルト

答え:ホエイ(ホエー)、乳清

ヨーグルトから出る水分は、「ホエイ(ホエー)」、または「乳清」といいます。ヨーグルトは乳酸によって固まっていますが、振動やスプーンを入れたことによる刺激で、つなぎ目が切れて「ホエイ」が分離。「ホエイ」にもタンパク質やミネラル、乳酸菌などが豊富なので、捨てずに食べてOKです。

ほかにも、

ESSE11月号

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