あいた時間を上手に利用し、プチ稼ぎする主婦が増えています。そのなかでも、センスがものいう「手づくりアクセサリー」の販売で成功している奥平さんのブランドは、月に約30万円の売り上げと、もはやプチとは言えないほどの人気ブランドに成長。ネットに詳しいわけではなかったという奥平さんは、より手軽に操作できるスマホアプリを利用することで、ファンを広げています。成長の裏にある工夫を聞いてきました。

スマホアプリで月200個以上のアクセを販売

 奥平さんがアクセサリーを売り始めたのは2年前。夫の仕事の都合で退職し、あいた時間になにか始めたいと思っていたときでした。

「不用品をフリマアプリの『フリル』に出品したら、手づくりの作品を販売している人が多いことに気づいて。アクセサリーなら自宅でできて場所もとらないし、と軽い気持ちでやってみたんです」

 試しにつくったピアスを3点ほど出品してみると、数日後には売れ、手もちの材料でまたつくっては売り…と繰り返すうち、徐々に販売数が増えていったそう。

「ブログをつくる知識などはなかったので、手軽にできるアプリが私にはちょうどよくて。利用者がどんどん増えているので、人に見てもらえるチャンスも多いんです。幅広い層に買ってもらえるよう商品構成や価格帯を広げたり、試行錯誤しながら販売しています」
 夢は、アクセサリーのワークショップができる実店舗をもつこと。収入はそのために貯蓄しています。

●奥平さんのブランド

・ブランド名:Ju’s drawer
・作品の特徴:コットンパールを使った作品が中心。普段にも、華やかな場にもつけられるものを意識
・販売方法:アプリ
・1か月の制作数:200~250個
・1か月の売り上げ:約30万円

奥平さんを「プチ稼ぎ成功」に導いた工夫2

(1)投稿する写真はスマホでシンプルに撮る

投稿する写真はスマホでシンプルに撮る
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アプリに投稿する写真はスマホで撮影。窓際の作業机に白い画用紙を敷き、その上に作品をのせます。「作品自体がよくわかるよう、シンプルに。台紙などもつけずに撮ります」

(2)写真は夜に投稿すると売り上げアップ

写真は夜に投稿すると売り上げアップ

作品の写真を投稿するのは、夜9時から深夜0時。「この時間帯にチェックしている人が多いので、新規ユーザーを獲得するチャンス。作品名には使っているパーツ名を入れ、検索したときにヒットしやすいようにします」

【奥平順子さん(東京都)】

夫とふたり暮らし。2年前までウエディングのレンタル会社で、衣装やアクセサリーの制作、直しを担当。退職後、自営業の夫を手伝いながらアクセサリーの販売をスタート。

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