あなたの髪にまつわる悩み。じつは髪と地肌の老化が原因かも!?年齢とともにトラブルが増えてくるのは自然なことと話すのは、毛髪診断士の美香さん。老化のトラブルを回避するには、頭皮のケアが欠かせないといいます。「ポイントは、清潔に保つことと血行をよくすること。洗髪後は育毛エッセンスなどで保湿して、さらにブラシなどで頭皮マッサージするといいでしょう」 まだまだ心がけたい、大切な髪と地肌のエイジングケアのポイント。Q&A形式でまとめてみました。

気になる髪と地肌のエイジングケア。まずは疑問を解消!

Q:「髪がパサつき、ツヤもなくなったような気がします」

A:洗髪後の濡れた髪にオイルを塗り、擬似キューティクルをつくって

 髪の表面のキューティクルが整っていると、光が反射する面積が増えて光が均一に当たり、きれいにツヤが出ます。つまり、ツヤがなくなるのはパサついて髪の表面が乱れているため。ヘアオイルで擬似キューティクルをつくるのが早道です。オイルは洗髪後、濡れた髪に使うのがおすすめ。髪には表と裏があるので両面均一につくように両手ではさむようにしてつけていきましょう。

洗髪後の濡れた髪にオイルを塗り、擬似キューティクルをつくって
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※洗髪後、ヘアオイルをのばした両手のひらで髪の表と裏をはさむようにして中間から毛先へスーッとすべらせ、均一になじませる

Q:「年齢とともに髪がうねるようになってしまいました」

髪を引っぱりながらドライヤーを当てて

A:洗髪後、髪をしっかり乾かすことが大切。髪を引っぱりながらドライヤーを当てて

 頭皮が衰えてかたくなると、髪が真っすぐ生えにくくなります。これも老化のサイン。洗髪後、うねりやクセを伸ばすように髪を下に引っぱりながらブローし、しっかり乾かしておくと、まとまりやすくなります。ブローのときは、寝グセや広がりを抑えるブロー剤やスタイリング剤を併用するとよりスムーズに。ドライヤーの熱によるダメージも防げます。

※ドライヤーは上方から当て、手グシやブラシで下へ引っぱりながら、髪を真っすぐ伸ばすようにして乾かす。最後に冷風を当てて固定

Q:「若いときのように髪にボリュームが出ません」

A:頭皮の血の巡りをよくし、コシのある髪を育てて

 年齢とともに頭皮の血行が悪くなり、髪を育む能力が低下してくるため、髪が細くなったり、コシがなくなったり、本数が減ったりするようになります。育毛エッセンスで血行を促し、頭皮環境を整えて。洗髪し、タオルドライしたあと、頭皮を動かすように指の腹でマッサージしながらつけるのがポイント。また、頭頂部はペッタリしがちなので、分け目をときどき変えるのも効果的です。

Q:「自髪を抜いてはいけないって本当?」

A:抜くのはダメージが大きいのでNG!カラーリングでカバーを

 白髪を無理に抜くと、その毛穴はもちろん、周辺の毛穴まで傷つけてしまい、すでに生えている髪にもこれから生える髪にも悪影響。薄毛の原因にもなるので、染めるのが得策です。全体的にあるなら、白髪用ヘアカラーを。本数は少ないけれど、分け目や生え際など目立つ部分にあるという場合は、一時的に染める部分カラーを使って!

Q:「毎日シャンプーしているのに頭皮がベタつきます」

A:皮脂の過剰分泌は乾燥も一因に。頭皮の保湿もしっかり

 頭皮も顔の肌と同様、洗いすぎなどで乾燥していると、それを補おうと皮脂が過剰分泌され、脂っぽくなってしまうことがあります。乾燥の原因で多いのは、洗浄力の強すぎるシャンプーの使用や二度洗いでの洗いすぎ。洗髪は朝晩のいずれか1回、一度洗いで十分。洗髪後は頭皮用の美容液などをつけてうるおいを与えてあげましょう。