今年も暑い季節がやってきました。この時季は真っ白なTシャツやシャツ一枚で、さわやかな大人スタイルを楽しみたいもの。でも、そんな白いトップスのときに頭を悩ませるのが、ランジェリーの色がトップス越しに透けて見えてしまう「ブラ透け」問題です。部屋の鏡で見たときは大丈夫だったのに、日光の下では透けてしまっていた! なんて恥ずかしい経験をした方も少なくないのでは? かといって、ランジェリーの上にさらに肌着を着るのもモタつきそうで、悩ましい問題ですよね。

じつは、白いトップスから下着が透けないようにするためには、意外なルールがあるそうです。ランジェリースタイリストの浅井明子さんに、そのルールをうかがいました!

「ベージュのブラなら安心」は大間違い!

夏を感じる天気が続き、上着ははおらずに、さらっと白Tシャツや白シャツ一枚で外出したいこの時季。軽快なファッションが楽しめるようになった時季だからこそ、街をゆく女性に警告したいことがあります。

それは、「透けない」と思って選んでいる下着が、かえって逆効果になっていることもある!ということ。

透けない下着の鉄板カラーといえば、長く「ベージュ」と信じられてきました。でも、じつはひと口にベージュと言っても、黄色みが強かったりピンク系だったり、色のトーンはさまざま。そう、私たちの肌と同じです。

「ベージュのブラなら安心」は大間違い!
「ベージュのブラなら安心」は大間違い!
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みなさん、ファンデーションを選ぶときには、明るさや色のトーンをしっかりと確かめますよね?ブルーベースの人がオークルのファンデーションをつけたら沈んでしまうし、イエローベースの人が明るいピンク系を選んだら白浮きしてしまいます。それって、下着にも同じことが言えるんです。

透けないブラジャーのポイントは「血の色」

透けないブラジャーのポイントは「血の色」

私がおすすめしたいのは、ボルドーやワインなどのレッド系のブラジャー。「エーッ、そんな強い色で大丈夫?」と思うかもしれませんが、もちろんきちんと理由があります。深い赤は、皮膚の下を流れる血の色合い。肌のトーンにかかわらず、しっかりなじんでくれて、目立ちにくいんです。

赤は派手すぎて…という人には、ベージュではなく、モカの下着がおすすめ。薄いよりも、濃いブラウンの方が目立ちにくいんです。

逆に、おすすめしないのは、ミントグリーンや淡いオレンジなどのパステルカラーのブラジャー。目立たないと思って、白や淡い色のトップスと組み合わせると、思いがけず地肌の色から浮いてしまいがちなので要注意です。

インナーの「うっかり透け」は、だらしない印象を与えてしまうもの。
下着選びのルールを守って、初夏のファッションを存分に楽しんでくださいね。

●教えてくれた人

【浅井明子さん】

大学卒業後、鐘紡(株)ディオール事業部にて下着専門店の営業として勤務。その後、インポートランジェリー専門店リュー・ドゥ・リューの広報を経て1999年独立。女性誌を中心とした下着企画の監修やスタイリング、モデルフィッティングをおこなう。個人の方対象のパーソナルコーディネートも人気。ホームページ「

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