暑さや紫外線の影響で肌のべたつき、ごわつきが気になるこの時期。雑誌の取材でいろんな洗顔法を試してきた美容ライターの私が、とくにおすすめしたい方法があります。それが、「手ぬぐい洗顔」!

 え?手ぬぐい?と思うなかれ。石けんを泡立てた手ぬぐいで、なでるように顔を洗うだけで、すぐにツルツル肌を実感できちゃうんです。

手ぬぐい洗顔
すべての画像を見る(全6枚)

 私自身、初めて洗ったとき、洗い上がりの肌のツルすべ感に驚愕!それ以来、手ぬぐい洗顔のトリコに…。というわけで、手ぬぐい美容家の髙邊しおりさんが提唱する、ナチュラルな美容法「手ぬぐい洗顔」の基本のやり方をご紹介します。

そっとなでるだけ!洗い上がりの肌がさっぱりツルツルに

 手ぬぐいの繊維が、肌を傷めることなく優しく汚れや古い角質を落としてくれ、天然のピーリング効果が期待できるそう。石けんを軽く泡立て肌にすべらせるだけで、くすみやザラつきも一緒にぬぐってくれます。手ぬぐい自体が優しい素材なので、乾燥肌やニキビ、アトピーに悩んでいる人などにもおすすめです。

そっとなでるだけ

●まずは手ぬぐいと固形石けんを用意

手ぬぐいと固形石けん

 手ぬぐいは、肌への負担を考えると、できれば無地に近い無蛍光生地がベスト。通常手ぬぐいは、120cm前後と長めですが、顔を洗うならハンカチサイズにカットすると使いやすいですよ。じつは手ぬぐいの生地には種類があるのですが、洗顔におすすめなのは「岡」という生地。肌触りがよく、クリーミーで密度のある泡をつくるのにぴったりだとか。手に入らなければ、一般的な手ぬぐい(総理生地)でもOK。総理の方が岡よりも織り目がざっくりしているので、よりさっぱりを好む方や男性向きです。

 石けんは、お好みの固形石けんを準備。洗顔フォームだと泡がうまく立たないので、固形石けんを使うのがポイントです。私は馬油石けんがお気に入り♪

●クリーミーな泡が美肌への近道

 夜、お風呂の際についでに洗顔するのがおすすめ。方法は簡単。石けんをつけ泡立てた手ぬぐいで顔を優しく洗い、すすぐだけ。

(1)顔をぬるま湯で軽く濡らす。メイク汚れも落とすのでしたままでOK! ※ただし、ウォータープルーフのメイクや、アイライン口紅などの濃いポイントメイクは、その部分だけクレンジング剤で落としておきましょう

(2)手ぬぐいをぬるま湯で濡らし、石けんを手ぬぐいに軽くこすりつける。

(2)手ぬぐいをぬるま湯で濡らし、石けんを手ぬぐいに軽くこすりつける。

(3)石けんを外し、空気を含ませるように手ぬぐい同士を優しくもみ合わせる。

(3)石けんを外し、空気を含ませるように手ぬぐい同士を優しくもみ合わせる。

 手ぬぐいを広げては寄せ、を繰り返すと次第にまろやかでクリーミーな泡に変化! 手ぬぐいがヌルッとした感触になったらベストな状態です。

(4)手ぬぐいを指に巻きつける。手ぬぐいは手にざっくりかぶせて洗ってもいいのですが、利き手の指4本に巻きつけると洗いやすくなります。

 手ぬぐいを半分に折り、きつくない程度に軽く指にまきつけます。巻き終わったら、指先に余った部分を甲側に折り返し、コンパクトにまとめて。

(5)泡を壊さないよう、肌の上をやさーしく、クルクルと滑らせる。

 手ぬぐいを巻いた指4本を肌にあてたら、赤ちゃんの肌を洗うようなイメージで、クルクルと円を描きながら滑らせます。顔全体を軽く一周するように手をクルクルと滑らせたら、Tゾーン、頬、あごなど気になる部分を内側から外側に向け優しくクルクルと滑らせます。

小鼻は、手ぬぐいを指1~2本にかぶせて持ち、小さい円を描くように洗うと洗い残しがありませんよ。

 小鼻は、手ぬぐいを指1~2本にかぶせて持ち、小さい円を描くように洗うと洗い残しがありませんよ。肌に手ぬぐいをのせてからの時間は、約1~2分程度でOKです。

(6)手ぬぐいを外し、いったん横に置いたら、ぬるま湯の流水でしっかりとすすぎます。最後に冷水で引き締めると気持ちがいいですよ。

●泡をすすいだら……さっぱり&ツルりん肌に♪

 肌を洗い終わった手ぬぐいは、洗顔のときの残り泡でこすり合わせて汚れを落とし、流水でよくすすいだら、しっかり絞って陰干しを。すぐに乾く上に、端が切りっぱなしで雑菌がたまらず、衛生的なのも手ぬぐいのよいところ。繰り返し使えてお金もかからず、使い古したら掃除などに使えるので、とってもエコです。

 シンプルな木綿の手ぬぐいは、室町時代や江戸時代も女性の洗顔に使われていたというから、安心感もありますよね。

 洗顔ついでに、耳の裏や内側入り口付近の凸凹も洗ってみてください。ニオイのもとになるアカや皮脂も落とせて、さっぱり気持ちがいいんです! とくに肌がべとつきやすい夏の時期におすすめ。いますぐぜひお試しを!