分かっているようで分からない、いまさら聞くのはちょっと恥ずかしい…。そんな食品の、違いや使い分けについて、女子栄養大学栄養クリニックの管理栄養士・新井麻子さんに教えてもらいました

強力粉と薄力粉の使い分けは?片栗粉とコーンスターチの違いはなに?

強力粉、中力粉、薄力粉…。小麦粉の使い分け方を知ろう!
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●強力粉は弾力、薄力粉はふんわり。片栗粉とコーンスターチも使い分け!

 小麦粉は原料にする小麦の種類により3種類。

「強力粉→中力粉→薄力粉」

の順にグルテンの含有量も多く、粘りやコシが強くなります。パンを軽めに仕上げるとき、強力粉に薄力粉を少し混ぜることも。また、同じとろみをつける片栗粉とコーンスターチの違いは、ずばり原料

・片栗粉

おもにジャガイモからつくられる。加熱を続けたり、温度が下がると粘度が低下。仕上がりに透明感あり。あつあつで食べるあんかけなどに

・コーンスターチ

トウモロコシが原料で粘度は低いが、温度が下がっても粘度が落ちない。仕上がりはやや白濁。カスタードクリームなどに

・強力粉

硬質小麦からできていて、グルテン含有量11.5~13.5。向いているのはパン、麺類、ギョーザの皮など

・中力粉

中間質の小麦からできていて、粒子はやや細かい。グルテン含有量8.5~10.5。うどん、和菓子向き

・薄力粉

軟質小麦からできていて、グルテン含有量7.0~8.5。ケーキなど菓子一般。天ぷらなどに向いている