今回ESSEが取材したのは、整理収納アドバイザーの清水幸子さん。11回の引っ越しを経験し、どんな間取り・広さの家でもスッキリ収納できるスキルを身につけたという清水さんは、玄関にもさまざまな工夫を施していました。
狭い靴箱を有効活用!つっぱり棒やシューストッカーなどの小道具で工夫を
「今暮らしているのは2DKのマンションで、けっして収納は多くありません。限られた玄関スペースをムダなく使うため、シューストッカーやつっぱり棒、フックなどの収納グッズを駆使し、収納できる容量をアップしています」。実践しているアイデアは、すぐにできる収納術ばかりです。
デッドスペースは、つっぱり棒で解決しましょう。靴箱内に2本渡したつっぱり棒は、棚としてもハンガーバーとしても活躍。棚としては、上にレジャーシートを置いています。懐中電灯や傘、シューハンガーにかけたスリッパは引っかけて収納。スリッパは奥が男性用、手前が女性用に。手に取りやすい高さに設置しておけば、来客時にサッと取り出せます。
ちなみに、写真の右下に見えているのは、非常持ち出し品を収めたスーツケース。懐中電灯とレジャーシートの近くにまとめて収納しておくことで、いざというときに、スムーズに持ち出せる仕組みに。
かがめないと使えない低い位置にも、つっぱり棒を利用して使い勝手をアップ。ここには使用頻度の低いフラットシューズやビーチサンダルをつるしています。
靴の収納には、重ねてしまえて省スペースになり、型崩れも防止するシューストッカーを愛用。「100円ショップやネットショップから、手頃な値段で買うことができます。気に入って、いくつもまとめ買いしています」。
つっぱり棒は、棚の上部などのデッドスペースを活用するのにも効果的。「100均のフックつきカゴを引っかけて、レインコート置き場にしています。ここには子どもの手が届かないので、大人のものだけを収納しています」。
折りたたみ傘は、無印良品のアクリルケースに入れて、隙間に重ね置きして収納。「ケースにまとめることで省スペースにもなり、下の傘を取り出したときも崩れることがないので、手間が省けます」。
コンパクトな玄関をできるだけ広く使うため、普段は傘立てをシュークローゼットの中にしまっておきます。「タタキに出すのは雨の日だけ。乾いたら傘と傘立てを、それぞれシュークローゼット内の定位置に戻します」。
出入りの際しか意識が届かない玄関は、一度乱れ始めると、家族の気持ちが緩んでますます散らかりがち。「いつも片づく」仕組みをあらかじめ取り入れておけば、家族みんなが自然と片づけてくれるようになります。
<撮影/合田和弘 取材・文/ESSE編集部>