
家事がラクになる片づけのルール!家事の動作や手順に合わせてものをしまいましょう
●引き出しの中身は7割にとどめる
引き出しは高さに余裕をもたせ、7割程度の容量に。「出し入れしやすく、どこになにがあるか見渡せるので、死蔵品も出ません」と辰巳さん。これなら、引き出しが引っかかってイライラすることもなし。
砂糖やカツオ節などは透明のプラスチック容器に。「毎日使うものはラベリング収納よりも、ひと目で中身がわかる容器に収めると便利です」。
さまざまなフレーバーをそろえて楽しみたいお茶は、陶器の容器に入れてラベリング。「陶器は光を遮断するので茶葉が傷みません」。
中身を7割以下にとどめるのは引き戸も同じ。小分けにしたり、下段はカゴにまとめることで、取り出しやすいよう工夫しています。「よく使うものは引き手の近くに、それほど使わないものは奥の方に。扉の開閉を考えた配置にすれば、より使い勝手がよくなりますよ」。
子どもが独立するなどといった家族の成長にともない、暮らしに必要がなくなったものが出てくるはず。「食器ひとつとっても使い方や必要性は、子どもの成長などライフスタイルの変化で変わります。数年に一度見直すようにしましょう」。
キッチンにはキッチンのものを置くと決める必要はなし。「私はマニキュアをダイニングテーブルで塗るので、キッチンの小窓に置いています。行動に合った配置にするのが使いやすさのコツです」。
キッチンの収納スペースを改造し、ストック類を置くコーナーに。「扉を外したオープンスペースなので、どこになにがあるかひと目でわかり、家族全員が把握できます」。ゴミ箱や掃除道具なども出し入れしやすく収納。
「電球がきれたらカゴの中、ティッシュはここ」と家族みんながわかるように配置。「こうして1か所にまとめておけば、私がいないときでも家族は困りません」。
【辰巳 渚さん】
ベストセラー『「捨てる!」技術』(宝島社刊)で、ものがあふれる時代の生活哲学を提唱。2008年より「家事塾」を主宰。近著に『あなたを変える家事塾300のメソッド』(岩崎書店刊)などがある
<撮影/難波雄史 取材・文/ESSE編集部 イラスト/升ノ内朝子>